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8日目 ローマ>カプリ島

本日はカプリ島に行くために5:30起き!!かなりきつかったが、相方はもっと早く起きてた。すごいです。気合が伝わってきます。

7:00にはホテルを出発。まだ朝食の時間ではなかったので、駅のカフェでラテをすすりながらパンを頬張った。これがまた普通に美味い。こんなファーストフードみたいな場所でも美味しいんだから嫌になっちゃうわ~。

7:45発のユーロスターに乗車。2等車でも良かったのだが、空きが無くて1等車に。当然というべきか、周りはビジネスマンばかり。こんな時間に行動する観光客はあまりいないのか、日本人のうちら超浮いてた。

さすがユーロスター。座席はイタリア人サイズで作られていて(横3列)おいらでもゆったりすわれた。値段はちょっと高めだけど、とてもキレイ。お菓子とジュースも配られ、更には新聞も配るサービスぶり。(読めないので貰らわなかった…) 結果的にいい体験が出来てよかった。

この状況をパシャリと撮ろうと思ったら…まさかまさか!!デジカメのバッテリー忘れちまった…。最低最悪大失態でテンションがた落ちのおいら。 ふと隣を見ると落胆した相方の顔が…申し訳ないです…。 今日は使い捨てカメラとDV中心で行くしかない…。

ナポリ着は9:38予定。25分過ぎから準備を始め、相方はトイレに行ったのだ。荷物をまとめて終え、でボーっといていたら、列車が急に減速しだし、あれよあれよと駅のホームが見えてきた。時計を見ると31分。どう考えてもおかしい。
が、脳裏に過ぎったのはイタリア国鉄のアバウトさ。早く着くのも許容範囲なのかもしれない。ドキドキ鼓動が早まってきたおいらの目に飛び込んできた駅名は「NAPOLI CAMPI FLEGREI」!!な、ナポリ!?

脳みそちゃんが瞬時に導き出した答えは…「うおお降りねばっ!!」

キュッと停車してドアの空く音がした。おいらの焦り度MAX最高潮!!荷物を担いで相方のいるトイレに向かって猛ダッシュ!! すると相方が丁度客車に戻ってきた。

「やばい、ここナポリだって!!」「え!?うそ!!」

無我夢中で飛び降りた二人。どうにか、下車に成功したのだった!!

…が、明らかに寂れた、主要駅とは思えない閑散とした雰囲気。さらに降りる客が超まばら…明らかにおかしい。と思った瞬間に電車のドアは閉まり、ゆっくりと出発。

「…やっちまったか?」 過ぎ去る電車を見届けず、速攻で駅員を捕まえて場所を確認。すると嫌な予感は見事に的中。目的地のナポリ中央駅の前で降りてしまっていたのだ。

あっちゃ~って顔をしたら、この後に来る各駅に乗れば中央駅に着くと教えてくれて一安心。10分後、隣に入ってきた各駅に乗りこんだ。ったく、日本で言ったら東京駅に着く前に日暮里あたりに着くようなもんだぞ!!新幹線がショッパイ駅に停まるんじゃねえよ!!つうか紛らわしいからナポリと書かないでくれっ!!

ガタガタと揺れる車内でガイドブックとにらめっこ。この遅れが本日の計画に響く連鎖反応を起こす可能性があるので必死。 結果、中央駅まで行かず、途中の駅で降りた方が目指す港まで近いことが判明。おいら、頑張ったぞっ。

薄暗い地下鉄の駅を出るとそこは普通の商店街…。当然観光客など全く見当たらず、地元の人しかいないような場所であった。オイラ的には危険な香りは感じなかったが、微妙に怪しい雰囲気がプンプンしているのは確か。で、あまり評判の良くないナポリでしょ。一応用心の為にビデオカメラやデジカメは隠し、道を聞くのもお店の人にして、歩くときは堂々と、胸を張りながら大通りを目指した。 

10分ほど歩いて、無事ローマ通りに出た。すかさずタクシーを捕まえて港までGO。ドライバーは良い感じのじいさんです。ナポリは運転が荒いと聞いていたので最初は身構えていたが、とても丁寧で助かった。 しかし、それとは別にすぐさまナポリの凄まじさを体験することになる。

タクシーが信号待ちで停まると、周囲の車にいきなり子供たちが寄ってきて窓を拭き始めた。あっけに取られて見ていたが、ようは小銭を稼ごうとしているのだ。根性のあるガキは信号が変わってもチップを貰うまで動こうとしない。当然後ろからはクラクションが鳴りまくる。ドライバーは仕方なく小銭を外に放り出すという感じなのだ。ガキ気合はいりまくり!!恐るべしっ!!

15分ほど走って目指す港が見えてきて一安心。じいさんドライバーは普通にチケット売り場前で車を停めてくれた。が、そこは歩道も無い完全に通りのど真ん中。流れまくる後続車のことは全くお構いなしで、完全に渋滞を起こしているのです。

このじいさん大胆不敵でやることがニクイ。客を急かすところに車を停めるというのもチップを上手く頂く手なのかもしれないが、こっちは非常に助かるので全然OK。おつりの1,2ユーロは気持ち良くチップにして速攻で外に出る。

「悪いなぁ」って言いながら(多分)の笑顔が印象的なじいさんでした。

途中かなりアクシデントがあったが、どうにか予定時刻の船に乗れそうだ。
ぐるぐる10分ほど彷徨って、お目当ての船会社を見つけて売り場で並ぶ。すると、何やら窓口の横に浮浪者が…なんと、切符を買って渡されるお釣りからチップを頂こうという輩なのだ!!

ああ、ナポリ魂恐るべし!!

でもちょっと気に食わない。さっきの窓拭き少年団の方がよっぽどマシだわ!!おいらにもなんだか言ってきたけど、思いっきり無視。働かざるもの食うべからず。

高速船のチケットをGETして、いざ乗り場へ向かう。すでに埠頭は凄まじい黒だかりが形成されてます。入口が開くと全員が揉みくちゃになりながらドッと船内に突撃。そんなに良い席取りたいのかなぁ。

動き出すと最初はナポリを一望するその景色に見惚れていたが、だんだんホワホワした揺れが気持ち良くなってきてウトウト…。気が付けば目の前にドドーンとカプリ島が聳え立ち、到着間近。40分の船旅はあっという間でござんした。 もっと堪能したかったから残念だわ~。

静かに接岸して無事上陸。すぐさま青の洞窟ツアーの受付に行くも…ショックショーック!!悪天候のため中止だって…。何で~!!天気もいいし、波も高いとは思えないのに~ホント残念。仕方ない、次来るとき(何年後?)まで取っときましょ。

目指す山頂の広場まではケーブルカーが通っているに何故か動いていない…。判らんが止まっているのだ。仕方なくバス乗り場に戻ったが、バス停は超超超行列が出来てた。

そんな行列にワタクシが我慢できるわけも無く、誘ってきたタクシードライバーと金銭交渉スタート。ま、こんなもんかというところで交渉成立でいざ出発だす。少しはたくましくなってきたべさ。

乗ってすぐにサイドミラーがたたんである事に気付づく。理由は簡単で、頭文字Dバリにギリギリを攻めると宣言しているようなものっす。その期待通り恐ろしいほど狭い道を何の迷いも無く飛ばすタクシー。冷や汗かきまくったよ。

ラリーを体験すること約10分ウンベルト1世広場に到着。すると、そこには素晴らしい絶景が待っていたのだ!!

どどーん。目の前に広がる蒼い海。はぁ。見惚れるわ。

やっぱり南の方に来たから気候が穏やかなのかな~。天気が良くて風も気持ちいいわ。曇っていたらこの海は見れない。フィレンツェを出るときに見た天気予報では雨だったから余計嬉しい。

海をバックに写真を撮ってチョイとばかり探索に出発。

さすが避暑リゾート地だけあって高級ブティックや高級ホテルが軒を連ねる。(でもこんなところで買い物しても持ち帰るのが大変だと思うのは俺だけか?)
おいらは興味のある店は無かったのでスルー状態。相方はアクセサリーを探してたみたいだが、
気に入ったものは見つからなかったようだす。

広場に戻って来る頃には喉が渇いて干からびる寸前。高低差があったからかな?我慢できずに水を購入。当然観光地価格かと思いきや、まあ、許容範囲内であった。

オープンテラスのあるレストランは既に満員で立錐の余地なし。仕方なく少し外れにあるレストランに突撃するもこちらも混みまくり。どうにか座れたと思ったら隣の席が日本人でイヤな気分でプチブルー。たぶん向こうもそう思っていただろうけど~。

ここぞとばかりにナポリピザをオーダーしたが、味はまあまあ。ま、観光地のレストランとしては合格かな。

が、食後にくつろいでいると食器を下げに来た店員がお下劣な笑顔を浮かべてチップを要求してきた。軽くムカついて「うるせえなぁ~」と言っちゃった。

更に無視してカフェ飲んでいたら気持ち悪い作り笑いして催促してきやがった。このじじい!!日本人だからナメてんのかと思いきや、どこのテーブルの人にも「チップチップ」とほざいてた。
何も言わなければ普通に置いていこうと思ったのに、これで使う機会の無いジャラ銭に降格決定。ホントガッつきやがって。

帰りのボートの時間が近づいてきた。下りはバス(1ユーロ)でゆらりゆらりと降りてきました。 しかーし、チケット売り場でビックリよ。乗るつもりだった高速船が欠航!!20分後に別会社の高速船が出ていたので事なきを得たが、ここで1,2時間足止め食らったらこの後の計画がパーよ。とりあえず、島に着いたら船の時刻表を確認した方が良いです。

帰りの船は思いっきりゆれた。っていうか、サービスで揺らしてた。ジェットスキーに乗っているようにブオンブオン飛んでた。何故かみんな大喜び。ま、日本ではありえないな。

港について海岸線沿いを歩く。横浜とは違い無機質ではない歴史を感じる美しさがある。ついでにヌオーヴォ城を一回り。時間があれば入りたかったけどね。(入れるのか?)

そのまま徒歩で「ウンベルト1世のガレリア」に到着。石造りで天井までがとても高く、凄く綺麗な建物。ゆっくりじっくり見物するも、ここにも物売りがたくさんいて、すぐに声をかけてくる。ま、カモが沢山いるので、相手にしなきゃすぐ消えます。

まだまだこれでは終われない!!ナポリといえば「ナポリを見て死ね」という言葉があるほどすばらしい景色が有名。折角だからヴォメロの丘に行くしかないっしょ!!

が、丘に上がるケーブルカー乗り場が見つからない。20分ほどさまよって見つけるも観光客ゼロ…。完全にもろ地元民のみで周りからメッチャ不思議な目で見られる。…本当にこれでいいのか不安になったさ。

上まで到着するもやはり丘の行き方がわからない。いろいろ歩き回って景色の良い場所はあったが、絶景にたどり着くことは出来なかった。時間もやばくなってきたので泣く泣く断念。あぁ、相方に見せてあげたかった…。しっかりリサーチしていかないと厳しいね。悔しいわ!!

6:37発のES(新幹線)は売り切れで、6:30のIC(特急)をGET。この2台、驚いた事に到着時間の差はわずか3分。でも料金は全然違って、ESが60ユーロに対してICは20ユーロ。その差はどこに出てくるのか!?と思ったが、座席でした。ICは指定席とはいえ向かい合う大部屋タイプシート。価格を取るかゆったり帰るか。どちらもアリ。お財布との相談ですかな。

20時30分テルミニ駅着。無事ローマに帰ってくることが出来てほっとしたっぺ。 
一息つけたら一気に疲れが襲ってきて疲労困憊お腹もスキまくり。だから「今日は絶対にまともなご飯が食べたい!!」そう思ったのじゃ。  

お店に関して全く当てが無いわけではなく、インターネットで調べた「サンティ」という評判の良いレストランを目指したいのだが…ネットでは詳しい場所までは判らずじまいで情報不足なんです。
名前と駅から「徒歩5分」という情報、そして白黒でプリントアウトしたお店の写真だけを頼りに捜し始めました。

彷徨うこと15分…それらしき店は見つからず、「やっぱり無理があったか…」と、テンションが落ち始めた…

まさにその時、「ねえ…あれ…そうじゃない?」 つぶやく相方の目線の先には写真と同じ「SANTI」という看板が、確かに、確かに光っている。

「あ、あ、あったぁ~!!」 感激っ!!

相方マジで最高!!よく見つけてくれた!!超弩級のホームランをかっ飛ばしちゃって、ローマの空の下で改めて惚れ直したぜ~!!

感動に浸りながらふらふらと店内に入ると、おじいさんとおばあさんが出迎えてくれた。予想外に繁盛していて座席もかなり埋まっていたが、どうにか待たずに座れたっす。

店内はいろんな国の方が来ていた。判っただけで、フランス、イギリス、アメリカ、アフリカ系、そして若い日本人男性が一人。こういうところで合う日本人ってウザイのが多いけど、彼は常識を備えた品を感じる好青年だった。(彼とは後日、縁を感じることに)

勢いよくメニューを開くとしっかり4ヶ国語で書かれており、嬉しいことに日本語もあった。旅人用のコース料理があって二人ともそれをオーダー。当たりかハズレか…結構ドキドキしたけれど、1品目のスープで確信を得た。

「あたり。この店大当たりだ!!」

そのスープの美味いのなんのって!!爆極上!!疲れきって冷えた体の芯から温めてくれて有りがたや~。あの味は一生忘れまい。

その後に出てくる料理がこれまた超美味しく大満足。このコース料理で10ユーロは安い!!ワインもしっかり頂いてとてもいい気持ちになったっす。  

最後にカフェラテをオーダーするも出てきたのは20分後っ。(多分忘れられてた)
でもいいのさ。それでもいいのさ。忙しい中おじいさんとおばあさんが頑張ってるし、出てくるまでお話ししてればいいのよ。

「遅くなってごめんねぇ」って感じでカフェを置いていったおばあさん…気持ちがこもってました。

ラテを飲みんがらお話に夢中になっていたが、気づけば23時過ぎ。さすがに帰らねば明日に響くということで席を立つ。本当に良い接客を受けてとても気持ちよく食事が出来て、初めて、この旅で心からチップを差し上げたいと思った。

お勘定を終えてさりげなく置いて立ち上がると食器を下げに来たおばあちゃんが気づいて笑顔をくれた。いや~、当然ですよ。 はい。

お店から1分歩いてトラム乗り場に到着。テルミニ駅から一本路地裏というだけで、かなり暗く、観光客らしき人は皆無。十分注意しつつ臨戦態勢に突入。

こんな時間に乗る人はトラムチケットなんて持ってなかった。っていうか、売ってないし。当然と言わんばかりにみんなタダ乗り。俺らも普通にタダ乗りっす。わーいわーい。

10分ほど走って無事ホテル前に到着っ!!戻ってこれたぞ~。きょうは地方へのプチ旅で疲れたが、とても充実して最高だった。ああ、今日は熟睡できそう!!おやすみなさ~い。

お勧めレストラン サンティ(SANTI) テルミニ駅から徒歩3分
静まり返っているわけではなく、かといってワイワイざわついているという事も無いとても居心地の良い雰囲気のレストラン。しかもお値段がリーズナブル。ほんとにお勧めです。


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7日目 フィレンツェ>ローマ

朝ゆっくり。11時にチェックアウトです。
スーツケースを預けてジョットの鐘桜に突撃だい。わーいわーい天気良いぞー。


朝からジェラート


ライムが超すっぱかった

「この天気じゃ相当混んでるかなぁ…」と警戒していたけど、思いっきりすかされた。なぜだ?誰も並んでいない。入場料を取られるのが嫌なのかな…いや、入り口が地味だからかな?みんな高所恐怖症なのか。理由はどうであれ喜ばしいことじゃい。


まだまだ途中


ウフィッツィ美術館です

階段昇って目指す頂上は遥か彼方。ヒーコラヒーコラ嗚咽を漏らしながら昇りきると、そこに待ち構えていたのは…ああ、絶景。疲れも吹き飛ぶ爽快さ。また天気が良いからぜんぜん寒くない。ぽかぽか陽気なら何時までもいれるぞい。

フィレンツェを一望できる素晴らしき眺めは最高で、飽きる事無くパシャパシャ写真を撮って、DVとって、ボーっと景色を見続けました。


有名なアングル


網があるから怖くないのだ




ホテルの前にそびえ立つにサンタ・マリア・ノヴェッラ教会。「ま、目の前だし何時でも行けるさ」なーんて余裕ぶっこいてたら最終日。ちょっぴり焦って行ってきたべさ。感想…ステンドグラスがとてもキレイだった。あのね~、そこそこの入場料を払ってまで見るほどのものじゃない…気がする。自由に入れるスペースまででも問題ないって感じかな。


さんたまりあ~


飲み物はこの売店が一番安かった

そしてフィレンツェ最後の飯を食べに行った。行き先は…またあそこだー!!
こう毎日押しかけるとさすがに顔を覚えたらしく、気さくに挨拶をしてくれて席に通してくれたべさ。

「今日は何にするんだい?」みたいな感じで注文をとりにきた若い兄ちゃん。とりあえず水をお願いすると、「え?水だけ?おいおい、呑まないの?」って呆れた表情をしてた。

これからローマまで移動するのに…と思いながらも、クオーターボトルなら良いかと注文したら、出てきたのはまさかのハーフボトル。クオーターというのが伝わらなかったのか、兄ちゃんの遊び心なのか…あぁ、素直に喜べない酒に弱い俺。

でもね、今日の飯も旨かったよ。ほんとに。これで最後かと思うと悲しくなってきたもの。あ、ちょっとビックリした事があった。スープを頼んだら、全然予想と違った豆の煮込み料理が出てきた。ま、一応汁っぽいところもあるけど…。ボリュームたっぷりの一品増えたって感じでお腹がつらかった。

結局ワインはハーフボトルを4分の3で限界。おいらは完全にほろ酔い気分に舞い上がる。
御代を済ませてホゲッていたら、ご主人が「いつまでいるの?明日?」と聞いてきたので、「今夜ローマです」と、どうにか伝える。すると、少し悲しそうな表情をしながら肩をたたき「また来いよ」と手を差し伸べてきた。

「このおっさんホントあったけえなぁ」と思いながらがっちり握手。ほーんと気さくで良いおっさん。客が喜びを感じすべてに満足できるっていうのは最高。客商売の鏡だね。

[いざローマ!!]
ホテルに戻ってスーツケースを取ってフィレンツェ中央駅へ。14:39の列車の二等車に乗ったっす。

これが、この列車がつらかった…。


新幹線とはいろんな意味で違った…

1時間半ほどで到着予定だったのに、まったくペースが上がらず、最悪なことに途中で30分くらいだだっ広いまったく何も無いところで立ち往生。車内放送を繰り返していたが、まったく理解できず原因不明。回りの乗客に聞いてみても良くわからない模様。明らかにみんなイラついてた。そりゃそうだ。

結局、ローマのテルミニ駅に着いたのは6時10分…1時間半遅れ。があぁ。

テルミニ駅に着いてすぐに雰囲気の違いを肌で感じる。タクシー乗り場へ向かうとすぐに客引きが寄ってきた。うぜぇ。ここは今までと違う…危険な都会だ。駅から出る前にすぐ感じた。

タクシーの運転手は陽気な良い感じの親父だった。地図を見せたら判ったぜと勢いよくスーツケースをぶち込んで最短距離で突っ走ってくれた。スーツケースを降ろすと超笑顔で握手してきた親父に感謝。

ようやくホテルに着いたが…さすがローマ。法王さんが亡くなって最後まで決まらなかっただけはある。ダントツのワーストである。さらに周囲は住居が多く寂しい雰囲気…。せめてもの救いは目の前に路面電車とバス乗り場があるくらいか。

本来ならもっと早くチェックインして、駅前に戻って夕飯を食うつもりだったが、疲れと何とも言えない危険な香りを感じたので近くで済ますことにした。

が、しかーし、周りに店がほんとに無くて、見つけてもBARばかり…思いっきり当てが外れた。仕方なくファーストフード風のピザを買ってきて部屋で食べた。ローマでの初食事がこんなに寂しくなるとは…でもメッチャメッチャ腹が減っていたから…すげえ美味しく思えたんだなぁ。不思議。


美味かった。なんでだろ

今までの2都市とは明らかに違い、妙な緊張感が全身を包む。明日から気を引き締めていかないと…。明日はナポリにカプリ島。早めに寝よう。おやすみ。


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6日目 フィレンツェ ウフィッツィ~セリエA

朝起きてDVカメラの充電に失敗してて、いきなりムカつく。

昨日の反省を込めて早めの朝食余裕だよ~ん。トマトジュースだと思っていた物が、オレンジジュースだと知ってびっくり。バレンシアオレンジなのかな?とても鮮やかな赤なんだよねー。


手前の赤いのがオレンジジュース。トマトジュースに見えるでしょ?

[出発っ]
余裕ぶっこいてウフィッツィ美術館に行くと既に大、大、大行列。(ここが一番強烈だった)「こんな行列なんぞ関係ないぞよ」と予約チケットをもらいに行ったら、9時に指定いたはずの予約時間が12時45分になってた。

おかしい!!絶対に9時で予約したのに、何故に中途半端な12時45分?意味不明だろ!!と食い下がったところで仕方ないので(食い下がれる語学力も無いので)、午後から行く予定だったパラティーナ美術館へ向かう。


パラティーナへ向かう道。良い雰囲気でした。

[協力]
街を歩くときは警戒心は高く保ち、スリなどに気をつけている。が、しかーし、周囲はおいらと同じようにカメラを下げて、ガイドブックを持って、地図を広げる観光客ばかりです。用心用心!!油断はいけねぇ!!

景色がいい場所では、たくさんの人が記念撮影をするのだが、相方にシャッターを頼む人の多いのなんのって。俺の数倍頼まれる。でもほとんど俺に回ってくるけどね。

お願いされるとこっちも「じゃあ私たちも」と頼みやすいから嬉しいのだ。お互い助け合いなのだす。


助け合いで撮ってもらいました。川が濁っていたのが残念。

[美術館めぐり]
15分ほど歩くとドドドーンとそびえ立つパラティーナが出現。チケット売り場の前にはウジャウジャ人が…一瞬、かなりブルーになったが、近づくと団体客がたむろしていただけで、窓口に並んでいるのはたったの3人。(ただ、平日でも学生中心の団体客が多かったのは誤算。メチャうるさいんだもん)


だだっ広いパラティーナ美術館前

それにしても、中もガラガラ…世界的に有名な名画が多数あるのに、何でこんなに空いているのか理解できない。ラファエロの「小椅子の聖母」を目の前にしたら、おいらは「おおっでたー!!きたきたきたぞっ!!」って超テンション上がったのに、絵を見ているのは俺と相方2人だけ。奇跡に大喜び。


「小椅子の聖母」 (絵はがきから)

だって、フェンスやガラス防壁は無しでそのままの姿で俺の30cm前に名画があるのよ。細かなタッチまでしっかり見れる。テンション上がらないほうがおかしいっしょ?

いろんな角度から満足するまで10分以上じっくり鑑賞。その間、本当に誰も現れなかった。邪魔されなかったのは嬉しかったが、もっと見に来ればいいのにねぇ。

[ウフィッツィ突撃]
カフェに行って時間を潰して再度ウフィッツィに出陣。行列は更に延びていた。入場制限も行われる凄まじさ。最後尾の人は何時間待つのだろうか…。3ユーロ負担しても絶対に予約をお勧めします。

今度は無事にチケットをもらい、別口から入場成功。改めて頑張って予約を取った自分を褒めてあげたいわ。


ウフィッツィ前でパチャ


近くにダビデのレプリカあり

この美術館の目玉はなんと言っても「ビーナス誕生」&「春」。これがとにかくでっかい!!メッチャメッチャでかかった。こんなに迫力のある絵だとは思ってもみなかったからホント驚いたよ。やっぱ本物を見ないと判らんわ。
さすがにこちらはじっくりと二人だけというわけにはいかず、ガヤガヤした中で鑑賞しました。でも、少し待てば正面から見れるんだからまだ良い方かも。土日は更に混むんだろうな~。ヤダヤダ。


「ビーナス誕生」 (絵はがきから)


「春」 (絵はがきから)

そして、違う意味でおいらたちを驚愕させたのはウフィッツィ自体のでかさ。想像をはるかに超えてドデカイ美術館だった。そこをテープレコーダーの解説に習って、一つ一つ丁寧に見て歩いた二人。そんなこったで後半はヒーヒー状態でテンションダウン。ホント疲れましたわ。

美術館を出たらすぐにホテルに直行。夜のセリエAの為に2時間爆睡。体力回復を図ったのである。

[本場のカルチョ]
ホゲホゲと起きて外を見てびっくり。外は…雨。超テンションガタ落ちで近くにあるファーストフード屋に行く。が…料理が…不味かった。イタリアで初めて不味いもの食わされた。

結構良い値段だから余計ムカつき度倍増。だって、昨日の夕飯食べたお店と変わりないんだよ。こっちが高いか、向こうが安いのか判らんが、損した気分に染まりまくるなか、トボトボと雨に濡れながらホテルに戻った。テンションがた落ち。

部屋で見に行くべきか否か悩む。俺だけならまだしも…雨の中の観戦は相方にはツライ。がしかし、ここまで来たら見たい…。そんな葛藤を目にして相方が「見に行こうよっ」と背中を押してくれた。決めた!!おっしゃー行くベー!!

日本から持参した雨カッパを着込んでいざ出陣!!
で、びっくり。傘なんて誰も差していない…。雨が止んだのだ。奇跡だぁ!!あの苦悩は何だったんだ?

[フィオレンティーナvsメッシーナ観戦]
駅前までトコトコ歩き、スタジアムへ向かう行く路線バスに乗り込む。。(ちなみに往復二人分で4ユーロ)バス乗り場は広範囲に散らばっているけど、紫ユニがチラチラ見えたので楽勝でした

バスに乗ってびっくりよ。どう見ても70過ぎのおばあちゃんの一団がフィオレンティーナのスカーフを巻いて乗ってた。ばあちゃんも立派なサポーターだ。ちょっと歴史を感じた。

20分ほどで最寄の停留所についた模様。アクセス超良いなぁ。ぞろぞろ下りていくサポーターにテクテク付いていくとスタジアムが見えてきた。

が、うちらはここからが大変。だって、チケットまだ持ってないのよね。事前に調べた情報ではスタジアム前のBARで売っているのはわかっていた。が、そのバーがなかなか見つからない。警官に聞くこと3度、キックオフが近づいていてさすがに焦ってきた頃、ようやく発見。

中に入ると一人の日本人男性が並んでいた。うちらの姿を確認すると「日本の方ですか?邪魔しませんので…出来れば一緒に見てもらえませんか?」と言ってきた。

話を聞くと、ツアーでフィレンツェに来ているらしく、今日試合があると聞いたら、新婚ホヤホヤなのに奥さんをホテルにおいてタクシー飛ばして来たらしい。良い感じの人なので「ぜんぜんかまわないですよ」というとめちゃめちゃ喜んでた。

おいらが「何で奥さんおいて来たんですか?」と聞くと、「イタリアのサッカーはとにかく危険だから」と添乗員に相当言われたらしい。で、そんな危険なところには連れて行けないと残して来たそうだ。

ははは…普通に連れてきてんですけど。つうか、そんなに危険かぁ?ま、立場上止めたかったのかもしれないけど、ちょっとひどい。

どこを買うか悩んだがバックスタンドにした。ゴール裏は強烈だろうし、戦う熱血サポーターに失礼。写真も撮りたいし、ゆっくり見たいしね。「バックスタンドを2枚」とじいさんにいいました。
そうしたら、イタリア、粋でっせ。1人30ユーロだから、60ユーロ用意してたのに、請求されたのは53ユーロ。理由を聞くと、女性は割引なんだって~!!そういうところが素敵。相方も満面の笑みで喜ぶさ。

店を出るとスタジアムからざわめきとサポーターの応援が聞こえてきて鳥肌が立つ。メインスタンドはBARの思いっきり逆側なのでダッシュかます。

ようやく入り口にたどり着き、中に駆け上がったその瞬間、目に飛び込んできたのは眩いカクテル光線に照らされた緑の絨毯。そしてキックオフの笛の音。今まで経験の無い何とも言えない雰囲気に酔った。


美しい芝です

ゴール裏から聞こえてくる声量は凄まじい。あの一体感と質はJリーグではありえない。悔しいけど。瞬間的にフランス大会のイングランドvsルーマニアを思い出す。

にしてもフィレンツェサポーターはすげえ。セリエAの中でも熱いサポーターという噂通り、メッチャメッチャ熱い。納得のいかない判定にはゴール裏はもちろん、うちらの周りも全員立ち上がり、腕を振り上げ絶叫。凄まじいとしか言いようがない。

さらにチャンスを何度も外し、凡ミス連発にイライラが頂点に達したのでしょう。びっくりしました。

「ドンッ!!!!!!」爆音 「きゃあぁ!!」叫び 

爆音と叫び声が立て続けに俺の耳を襲ったのだ。まず、ゴール裏から爆発物が投げ込まれたらしく、そいつがドデカイ音を立てて爆発し、白い煙が立ち上がる。それに超驚いた相方が叫び声をあげたのだ。でも周囲は誰もビビッておらず、唯一反応したのは相方だけ。慣れてんでしょうな。


急いで撮ってみました

そんな雰囲気の中、ついにフィオレンティーナが待望のゴール!!スタジアムを絶叫というよりも怒号が包む。甲高くないんだよね。地響きと共に体に振動が来るのだ。もうゴール裏は大変な様子。狂ったかのごとく旗が舞い、発炎筒が唸りを上げる。

おし、このままいってくれ!!マジで願う。


狂ってた。相方いわく「みんなTちゃんみたい」

柳沢が途中出場で出てきた。ちょっと感動。「イタリアに行って1点も取れてねえ何やってんだ!!」とずっと思っていたが、この環境で試合に出るだけですごいと思った。周りからもパスどんどん来るし、DF引きずりながらドリブルして勝負してるし、柳沢がすごく頼もしく見えたっす。

でもね、柳沢、ちょっと張り切りすぎ!!スルーパス出しまくってそれがことごとく決定的チャンスにつながるし…。「ああ、あぶねえっその辺でやめておけ!!」って思わず叫んじゃったよ。

そしたら…フィオレンティーナ、ロスタイムでまさかの失点-。

その瞬間スタジアムから音が消えた。目の前のお兄ちゃんは頭を抱えたまま膝から崩れ落ちた…。で、一呼吸おいたら観客がゾロゾロと出入り口に向かって歩き出した。

しかも、キックオフで試合再開も10秒弱で試合終了。これにブチ切れまくりのサポーター主審に向かって怒鳴りまくってます。みんなマジで。本気で怒鳴ってる。走って逃げる線審。うちらも速攻で退散です。

帰りのバスはただ乗りみたいなもの。何の確認も無くみんなガンガン乗ってる。流石です。

すると、ほろ酔い?超ハイテンションの女性が相方に興味津々とばかりにしゃべりかけてきて、ホッペをツンツンとさわりまくってる。友達が「恥ずかしいからやめなよ」って感じで止めに入るもお構いなし。何を言ってるかわからないが周囲の客も巻き込んでおもろい雰囲気を作ってた。

ホテルの裏にバスが止まり無事到着。

「何もかもが違うね~。見れてよかった」相方がそう言ってくれたのが嬉しかったです。

今日もとても良い一日だったべさ。ウフィッツィもサッカーも見れて本当によかった。このまま順調に旅が続けば良いのにな。


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5日目 フィレンツェ

[ギリギリ]
6時45分起き!!今日は気合入ってまっせー!!
9時入場でアカデミア美術館を予約したから8時半には出よう!!と、思っていたのだが、朝食を食べにいったのが8時過ぎ。どう考えてもヤバイので、気合で腹に詰め込んだ。


質素な食事がいいのです

ルームキーを預ける時にフロントの兄ちゃんに聞いたら「15分もあれば着くよ」と言われて一安心。いざ出発だぁ!!

ホテルを出て歩き始めると、いきなり目に飛び込んできたのはドゥオモ。「う、うおぉぉぉぉぉぉ!!」2人で叫んじゃった。

「網膜だ!!網膜に焼き付けろっ!!」 遂に出た。おいらの魂の叫びが!!

[人だかり]
ドゥオモに感動してテクテク向かっていくと、前方に人だかりが見えてきた。
「…こ、これはまさか」 嫌な予感が的中…!!やべぇ、マジやべぇ 団体客が入り口を封鎖。歩道から溢れるほどの大混雑。

「これどうすんだぁ?」と思っていたら、ちょうど美術館の人が出てきたので、予約チケットを見せた。すると「フムフム」とうなずいて別口フリーパス!!あぁ…ベネチアとは大違い3ユーロ高くついたがマジ良かった。

チケットを受け取り、薄暗い館内に足を入れる。見上げると奥にそびえ立つのはダビデ像!!


写真はNGなので、絵はがきから

「う、うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
で、でけえ!!やっぱ本物は違う。学校の教科書で見てきたダビデが、今、俺の前に聳え立っている。マジで感動!!

正面、右、左、後、遠め、近め、これでもかというほど、マジマジと見まくった。後ろに至ってはベンチに座ってみた。更にハイテンションに陥ったおいらは、壁際にはベンチが用意されていたので、デッサンしちゃった。もうね、俺…酔ってた。

気が付けば、二人でダビデ象を眺めること40分。ホント、いつの間にかこれだけ過ぎてた。他の作品も堪能したが、ダビデは別格。それを美術館も判っていて、最高の場所に計算して設置してあるのがまたニクイ。

外に出ると行列は、5倍ほどボリュームアップしてて、入場制限までしていたっす。道は濡れていて雨が降っていたみたい。ラッキー、ギリギリで回避できたんだ。

次はドゥオモ!!入口まで来たら、雨が降ってきた。雨が降るのは悲しいが、濡れないだけ運がいい。ある意味凄いよ。

さてさて雨をしのいでドゥオモ内に一歩足を踏み入れると…驚き、そして感嘆。
素晴らしい。素晴らしいとしか言えない。そして嬉しいことにビデオ&カメラでの撮影OK!!(フラッシュは禁止)写真を撮るのに夢中になると網膜に焼きつかないので、適度に撮りました。

十分鑑賞して外に出る前に中でカッパを装着。準備OKいざ外へ!!と、飛び出したら、晴れてた…。青カッパでちょっとマヌケな二人…。でも今更脱ぐのも面倒なので、このまま観光スタート。

隣にそびえ立つジョットの鐘桜で素晴らしき景色を観ようとしたが、天気が良くないので昇るのはまた後日に。 なので、メディチ家礼拝堂にむかった。こいつがまた凄かった。メディチ家凄すぎ!!個人で凄まじい膨大な美術品を所有して、芸術家に援助を惜しまなかったって…カッコよすぎ。

メディチ家礼拝堂


その裏にあるサン・ロレンツォ教会

「いや~凄かったねぇ」と、作品に酔って外に出たら雨が降ってた。時間差でカッパ作戦大成功。雨はさらに強く降ってきたので、このまま食事に行くことにした。

ガイドブックで「日本語が話せるイタリア人オーナー、華やかで気さくな店内」、なんて書いてあったから余裕ぶっこいて店内に入ってみたら、ランチタイムなのに誰もいない…。

空いている時間だよな…と思っていたら奥からウエイターが出てきた。「close?」って聞いてみると「No」と笑顔でお出迎え。普通であればコートを預けるであろう場所で、使い捨ての青いカッパを預けた。ちょっと笑えた。

[ピンチ]
ああ、温かいものが食べられると喜んで中に進んでいくと、超立派な内装。座席はコース料理の準備が出来ている、どう考えても本格的なお店…。

「や…やべぇ…」

どこがリーズナブルで親しみやすい店なんだ!!客がいないのは昼間からこんなところで食べる奴なんぞいないって事だろ!!しっかり書けよ、基準が違いすぎるわボケー!!この時点でかなりの出費を覚悟して相方に侘びを入れた。

メニューが運ばれてきて開く。書かれているのは、淡い期待を打ち砕く「コース料理は9000円~13000円」…お、お昼の値段じゃねぇ。

難しい顔をして悩んでいたら、もうひとつのメニューに書かれている1品料理を頼んでも構わないといわれた。救われた!!で、チョイスしたのがパスタ2品、水、ジュース…。「大丈夫かな…」と心配したが、日本人がこういう頼み方をするのに慣れているのか、素敵な笑顔で去っていった。

最初に出されたパンとつまみを食べていると、キタキタキタキター!!超美味しそう!!
で、食べたら…美味かった~。特にきのこのパスタ。最高。きのこ好きにはたまらない一品だったので、途中から相方に交換してもらった。


おいらはきのこのパスタのほうが好きでした

食べ終わるとウェイターの人が来て、言われたのが「デザート?メインディッシュ?カフェ?」

メ、メインディッシュ!?デザートの次に聞かれるとは恐るべし!! それはないしょ!!パスタだけでも結構お腹一杯なったので、カフェラテを頼んでしめました。ご馳走さまでーす。

[いざピサへ!!]
天気が回復しないので、午後からフィレンツェを脱出してピサに行くことにした。駅でピサまでの切符を自動販売機で買ったのだが、こっちの自販って凄いね。どんなに小額でもカードで買えるの。とても便利だわー。

フィレンツェ-ピサ間は鈍行電車で約1時間。出発したらあっという間にのどかな風景が見えてきて、あっという間に青空が見えてきて、あっという間に相方も夢の世界へ。おいらも日記を書いていて気が付けば出発してすでに50分。

そろそろかと思いきや、なかなかピサに着かない。少々不安になったので、若いスーツ姿のお兄さんに尋ねると、「あと3つ」と教えてくれた。その後ずっと気にしてくれてた。そういう優しさ、ホント嬉しいっす。

駅から出るとすぐにバス案内所を発見。入口付近にはたむろする職員がウジャウジャ。ほんとイタリアっていい国だわ。バスチケットを買って、教えられた乗り場に向かう。一応仕事はするのよね。


一人0.8ユーロ。安いですね。

バスに揺られること15分。それっぽい広場で降りて、門をくぐると…斜塔がドーン!!

ぴ、ぴ、ピサ---------------!!

ただ、ボーっと眺めていた。
無意識に笑顔になってた幸せな二人はまたまたハイテンションモード突入中。周りの観光客も楽しそう。面白い、みんな同じ事を思って、同じ写真の撮り方をしている。少し遅い時間だったからか、思ったほど人もいなくて写真も撮りやすい。よかったっちゃ。


ピサっ!!

[ラッキー]
ミュージアムを見学するためにチケットを買いに行くとTOWERのチケットが!!「うおっ、タワー!!」 普通に叫んじゃった。

ネットでしか変えないと思っていたから超ビックリよ。昇れると思ったら更に興奮さ、速攻で購入した。

やはり物が物だけに、人数も時間も限定されたツアー状態でTOWER突入。最初は余裕ぶっこいてた相方ですが、急に疲れが出てきたのか、ペースが遅れ始めた。頑張れ頑張れ!!おいらがハッパをかけるも効果は薄い。

内部の階段は、ちょうど足で踏む個所がものすごく磨り減っていて昇りづらい。こういうところからも築650年という歴史を感じる。さらに昇れば昇るほど角度はつらくなり、昇りにくさ倍増。ほんとすっげーの、マジで斜めなんだもん。

建設途中で傾き始めたらしいけど、よくそのまま工事を進めるよね。変に感心しちゃったわ。

屋上のひとつ下から、もう1階昇るのはかなり怖かった。凄いギリギリのところを壁伝いに進まないと行けないのよ。それがまた斜めだから平衡感覚がおかしいのよね。普通に歩くと落ちていく感じ…マジで怖かった。

ヒーヒー叫んで怖い思いして、遂にてっぺんまできたのだ。


この頼りないフェンスを見てください

絶景…これまたとても素晴らしい景色。メッチャメチャ素敵!!でも怖い!!固まる足!!柵に近づけない、ギリギリに立てない。だって柵も大して高くないのよ。俺の胸辺りしかないんだよね。下には安っぽい網が[申し訳ない程度]に張られているだけ。これさー、絶対落ちた人いるって。 で、くどいけど斜めでしょ!!マジで落ちそうな感覚に陥るんだよ!!

恐怖心が無くなった頃、ついに終了時間が来た。結構30分は満喫できた。
一つ下の階に降りて、壁とフェンスが狭いところをそんな思いで歩いていた、まさにその時、

「ゴーン!!ゴーン!!ゴーン!!ゴーン!!」

隣にある鐘が大音量で鳴ったのだ!!

こらー!!バカー!!こんなタイミングで鳴るなんてマンガの世界だぞー!!手に持ったDVが揺れまくって、へたり込んだおいら。本気で寿命が縮んだ。マジで心臓がキュンって言って腰抜かすかと思ったよ。

鐘が鳴り止むまでの数分間、動くことが出来ず、ただ耳を塞ぐのみ。しかも強風吹き荒れて体がよろめく。はあはあ。つ、つらかった。

こんなに辛くて大変だったけど、頑張って一番上まで行って良かった。ピサの斜塔も最高の楽しめました。

空も少しづつ暗くなってきて、周囲のお店も閉店準備を始めた。
そろそろ帰ろうかとバス停に行ってみたのだが、お約束の時刻表が無い!!ので、いつ来るか判らない。しかもチケット売っている場所も見当たらない。こうなりゃ歩いて帰ろうと駅まで20分ほどお散歩して帰った。少しはカロリー消費したべな。

帰りの電車は切符は19時29分ピサ発を無事購入。売店でポテトチップスを1ユーロで買ったのだが、すごく少なくて、味も微妙。これには相方がブーイング。お菓子のレベルは日本が圧倒的に勝利してます。

ホームで電車を待っててビックリしちゃったよ。列車が入ってくる1分くらい前になって急に出発ホームが4番線から5番線に変更。真後ろのだから良いけれど、こんなギリギリで変更だなんて日本じゃありえないよ。
ホント油断できない。怖いわー。


簡単に降りれる高さ

帰りは終点だから緊張感無くホゲホゲしてもOK。ボーっとしてたら到着よ。楽だったよーん。

[打倒Tボーン]
ホテルに荷物を置いて、昨日と同じお店に夕飯を食べに行った。もうね、いいの。一度行ったお店が飛びっきり美味しいとヘタに冒険したくないの。

本日はフィレンツェ名物Tボーンステーキに挑戦。どんなのが出てくるか怖かったので、注文できる最低グラムの600gを頼んだのだが…楽勝。骨もあるし、ハンバーグの600g違ったわ。しかも食いしん坊がもう一人でしょ、余裕ぶっこいて完食さ。


ごつい外見ですが、とても軟らかくて濃厚な味でした

今日もデキャンタワイン(1.5ユーロ)をグビグビ。かー、うめえ!!ホントこの店最高だわ。

締めのデザートはチーズケーキとティラミス。ティラミスは水っぽかったそうだが、チーズケーキはね、これがマジで美味かった。濃厚系ではなく、ムース系なんだけど口にとろける。ザラザラ感は全く無く、下地も程よい食感のあとにとろけるのだ。ほんと言うことなし。


チーズケーキは超怒級。ティラミスはそうでもなかったそうです

イタリアのレストランでこんなに美味いチーズケーキと出会えるとは…ケーキの神に感謝だわ。

朝から歩きっぱなしだったのでさすがに疲れたらしく、あっという間に睡魔が襲ってきた。また明日楽しもうと遠のく意識の中で思って爆睡。


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4日目 ベネチア>フィレンツェ

今日もホゲホゲ8時起き。飯もゆっくり食べて10時にチェックアウトの手続きを終える。夕方の出発時間まで身軽に観光するために、フロントにスーツケースを預けてホテルを出発。

ふと地図を見て気づいた。なんと、ホテルの近くに水上バス乗り場があったのだ。ずーっと遠回りして一番混む乗り場から乗ってたんだー!!でも知ったのが最終日。キー、意味無い!!

急行に乗って途中で各駅に乗り換えるという、日本人魂を見せつけながらガ・ドーロへ。

ここはゴシック建築の傑作といわれる建物で、内部は美術館になってます。が、感心したのは建物だけ。色々と並ぶ絵画に、心を強く打たれる作品は無かったっす。まぁ、人それぞれですけど…しっかり入場料を取られた割には大したことはなかったね。

天気が良いので、サンマルコ広場で徒歩で向かう。もう慣れたもんです。到着するとおいらは全身汗だくでノドはカラカラ。ちょっと休みたくなったので、広場に面した格式を感じるカフェで休憩。


サンマルコへ向かう途中、パチリ!!

オープンカフェに腰をかけると、右にドッカーレ宮、正面はサンマルコ寺院、左には大鐘桜…ロケーションは最高で最強。場所が場所だけにお値段は高めだが、その価値は余りあるね。あまりの優雅さに「なんとステキなティータイムなんだろう…」と軽く感動したもの。

景色を堪能しすぎて脳みそが麻痺してきたところでお勘定。おいらがチップを「パチン」と音をたてて置くと、一歩引いたところで様子を伺っていたウェイターが「スッ」と来て、優しい笑顔で「Thank you Sir」とお礼を言ったのだ。

サンキューの後にサー。サーですよサー。
高額では無いけれど、チップに対してしっかり御礼を言われるとこっちも嬉しくなる。
っていうか、チップはわかるように置いて感謝された方が良い。露骨に恩着せがましく置く必要は無いけど、「ありがとう」という気持ちを伝えながら置くのは良い事だとおいらは思う。

[ボッタクリには気をつけよう]
ベネチア最終日をこのままで終わらせる事なんぞ出来ないぜ。そうさ、最後はゴンドラだぜ!!

サンマルコ広場にはたくさんの乗り場が点在してて、日本のタクシー乗り場が会社別にあるって言うと判りやすいかなー。 当然、漕ぎ手も沢山いて、暇そうに日光浴してるのがうじゃうじゃいる。ゴンドラよりも多いんじゃねえか?

驚く事に値段は基本的に交渉で決まるらしいのだ。(だから料金表なんて無いのだ!!)
ホテルで勧められたツアーは、1人35ユーロ×2、合計70ユーロ。ガイドブックにも70-80ユーロと書いてあったから、そのあたりが相場なのだろう。早速交渉スタートだっ。

まず一人目の漕ぎ手に値段を聞くと、自信満々で150ユーロと言ってきた。150よ150。俺、聞き間違いかと思って、2回聞き直したわ。が、間違いなくて150…。

バーカ!!なめんなよ!!全く話にならねぇ!!

あまりのふざけた料金に「No Thanks!!」とその場を離れる。すると別の仲間の漕ぎ手が、「WAIT!!WAIT!!」と、叫びながら追いかけてきた。

そして、いきなり「スペシャルプライス!!40分80ユーロでどうだ?」と言ってきた。

一気に70ユーロもダウン!!だったら最初っからふざけた事ぬかしてんじゃねぇ!!てめえら日本人なめんじゃねえぞボケー!! これでますます他の値段が聞きたくなったわ!!思いっきり断って隣の乗り場に行ってみた。

するとどうよ。今度はスタートが80ユーロ。いま70ユーロと小銭で4ユーロしかないといったら、BOSSに確認に行って「OK!!」と言いながら戻ってきた。わーいわーい。ざまあみやがれさっきのアホが!! 
交渉が成立すると、すぐ準備が始まって「乗って乗って」と笑顔でいわれた。相席ではなく二人貸切で74ユーロ。まぁ合格点でしょ!!

出発してすぐは騒がしいが、細い水路に入ると喧騒から離れて、オールで水をかく「ちゃぽぽん、ちゃぽぽん」って音しか聞こえない。これが不思議な感覚だった。


割高になるかもしれないけど、出来れば貸切がいいですね

あと当然だけど、運転が超上手い。周りの船に「うわ、ぶつかる!!」と思ってもギリギリで回避するんだよね。まさに神業。

ゴンドラは今までと違う目線で風景が楽しめる。だから40分という船旅はあっという間だったな。金額的に高額なので、余裕があればで構わない。でも、またベネチア来れるかなぁ…って考えるとうちらみたいに乗っちゃうね。

ほんと最後をゴンドラで締めることが出来てとても良かったって思ったもんね。


ホテルに帰るバスから…バイバイサンマルコ広場

ホテルに戻りトランクを受け取って駅に向かう。相方が成田で付けられたラベルを見て「27kgだって~」と言った。そんな具体的な数値聞きたかないって!!はー、27kgって重いね。

発車時刻25分前に駅に到着。まず出発ホームと時間を案内板でチェック。更にホームで電車を確認してから水と食糧を買った。ここはイタリア、しっかり確認しておかないと不安で仕方ない。

が、いざ乗る時、参った。日本はホームの高さが入り口にあわせてあるが、イタリアは車輪と同じ高さ。だから登って入るのだ…。スーツケースの重さ27kgが更に身にしみた。

無事乗り込んだら、出入口の横にスーツケース置き場を発見。が、イタリアの駅は切符が無くてもホームまで誰でも入れるし、列車にだって入ってこれる。ってことは、余裕ぶっこいて置くと無くなる可能性も大…絶対に置けない!!

仕方ないので座席の上にある棚に押し込んだ。周りを見ると他の乗客も同じように押し込んでた。普通ここを使うのかな。


2等車内部。上の棚ににスーツケースぶち込みました

ほぼ定時に、放送やベルといった前触れは何も無くゆっくり出発。唐突過ぎるぞイタリア鉄道!!
ああ、さよならベネチア!!十分満喫できて俺たち幸せだったよ。

相方は即効で落ちましたが、おいらは荷物番ですから寝れません。でも、この日記を書いていたら3ん時間なんてあっという間でした。無事フィレンツェ中央駅に到着。


途中停車駅ボローニャ


ユーロスター外観 ホームの低さがわかるかな?

フィレンツェ中央駅はすごい。通過駅なのに列車の先は行き止まり。イメージは小文字の「r」。バックして大きな弧を描いて次の駅に向かうのだ。日本ではあまりお目にかかれない駅構造ですね。

ホテルへは駅から徒歩5分。迷うことなく到着。チェックインを済ませて部屋を拝見。ベネチアよりも立派でキレイ!!中心部の立地条件を考えると当たりだぜ!!と思ったら、風呂が激狭い。これが唯一の難点だった。

とりあえず荷物を置いて、お目当てのお店に飯を食いに行くと決めたのだが、若干問題があった。

なんとなくこの辺り…までは判るものの、詳しい場所がわからない。フロントの兄ちゃんに聞いても知らないという。諦めかけたその時、交代のフロントマン登場!!その彼が…知ってたんだよー!!すばらしい!!

教えてもらった場所は歩いて5分!!わーい、すぐに食えると大喜び。混んでいたけど大して待たずに案内された。ら、席の隣は日本人…。あー、やだやだ。向こうもそう思っているだろうけど。

着席した直後、うちらの前に座ったのも日本人。しかも男性1人。賑やかな店で1人…スゲー寂しそうで、スゲー浮いてた。(その後、メニューを指差して必死に注文して、必死に食って帰ってた) 日本人に会うと何故テンションが落ちるのだろう。ま、別にいいや。

何でも美味しそうなので、とりあえず食べたいものをガンガン注文。そして出て来た料理を一口食べたら笑っちゃったよ。…美味しい!!マジ美味いんだぁぁぁぁ!!1品出てくる事に幸せがひとつ増える!!


相方大絶賛のラビオリ。この味は忘れないと豪語してます


パスタ入りスープ 1品目です。あくまでもスープです


このグリーンピースが美味いのなんのって!!今まで生きてきて一番美味しかった

更にワインも信じられないくらい安い!!店で呑むのにクオーターで1,5ユーロ(200円弱)!!ハーフボトルで3ユーロ(400円弱)!!ありえねぇ!!これがまた美味しいんだなぁ!!

最後はカフェラテで締めてお会計。これだけ頼んで29ユーロってどういう事!!ありえねぇありえない安さだ!!このボリュームでこの値段ならそりゃー繁盛するはずだっ。

レジで清算を待っていたら、酔っ払ったじいさんが白紙のレシートにサインしてた。「おー、常連なんだろうなー、カッコいい」と、感心していたら、俺の肩をバシバシ叩きながらレシートを指差し「しっかり確認しろ」と言って(多分)、店の主人を指差し、「あいつにだまされるなよ!!」と、豪快に言い放ち(多分)笑ってた。

すると店の親父も負けてねぇ、「なんだと、テメエに言われたかねぇ」(多分)と、超叫びあいが始まった。最後は笑いながらチャオと言ってたけどさ…、熱い、熱過ぎるよこの人たち。ウェイターのオヤジも皿を割ったら、いきなりフィオレンティーナの応援歌を歌い出すし(客爆笑)、このスキンシップパワーは凄まじいよ。

ホンワカいい気持ちになってホテルに戻るとワインパワーで爆睡。本格的なフィレンツェめぐりは明日からでーす。


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3日目 ベネチア 

[どんとこいや~]
余裕ぶっこいて遅めの9時起床。いえーい、超天気良い~!!らららら~超気分良い~!!

朝食も昨夜遅い時間に食べたので、少な目で済ます。なんとなく、質素な朝食が良く思えてきた。
今日は予約をした施設は無いので、ゆっくり準備をしてホテルを出発。

天気がいいからかな?昨日よりもバス乗り場もごった返してる。
今日も1日券を買ったが、3日乗り放題というのもあった。こっち買った方がお得だったなぁ。既に観光客でグッチャグチャのリアルト橋で船を下りる。


リアルト橋

リアルト橋周辺は色々なお店が集まっていて、ベネチアで一番賑やかなところ。よってこの周辺はスリが多いらしいので要注意。と思っていたら相方が怪しい3人組を見つけた。固まってターゲットを物色するように周囲を見ていたら、急にバッと散ったらしい。「後ろの人…怪しい、気をつけてね」 そう言いながら相方がジーっと見ていたら何処かに行った。ホント、油断できないなぁ。

素晴らしい眺めに浸りまくりボーっとすること数十分…。思う存分写真も撮って、いざ歩いてサン・マルコ広場へ出発。

広場へ続く道も判りやすく、繁華街だけあって道沿いはとても賑やか。そこには路上販売の怪しい連中も多数出没していたが、その売り方が笑えた。だってさ、パッチもんのブランドバックを道に直置き。シートを敷くでもなく、汚れている道に直よ。あんなの買う奴いるかって。

広場に着いてみて昨日との差にビビッた。すっげー混雑してる。団体客が固まって道を封鎖していて避けるのが大変。ここまでとは…さすがサン・マルコ!!恐るべし!!


サン・マルコ広場


サン・マルコ寺院

どっこい人出の割にサン・マルコ寺院は空いていたので見学することにした。チケットを買って、ようやく順番が回ってきたら、リュックの持込が禁止されてた。仕方ないので近くの荷物預かり所までダッシュで行くとチップという名の預かり料で1ユーロ…。むむむ…なんか釈然としない。

サン・マルコ寺院には色々と展示されていたけど、やっぱりこの寺院自体が凄い。
外観も凄いが、内部は更に凄かった。全体の絵が細かいタイルを張り合わせて描かれていた。イタリア人でもこういう細かい作業できるんだ。いや、凄い。


ベランダから。伝わるかな?

さらに進むと、1,5ユーロ払うと入れる宗教的にコアな場所があったが、フランスで一度過ちを犯しているから遠慮した。

ちなみに、ここでも係員は携帯でメールしていてやる気なし。座っているだけで仕事になるんだからいいよなー。

ベランダに出ると広場が一望できる。みんなパシャパシャ写真とりまくり。相方がキレイな人にシャッターを押すように頼まれた。そのカメラはおいらに回ってきたので、気合入れて撮りました。

[がっつき]
ランチを昨夜のディナーと同じ店に行く。今日の担当はガタイの良いおじさん。そつなくこなしてくれたんだけど、最後の会計をカードで頼んだら、持ってきた明細のチップの個所と合計額が空欄になっていて、「オココロヅケ」とぬかして来やがった。

ったく。催促されなくても払うっつーの!!料理は美味しかったのに、オヤジのせいでテンションがた落ちだぞボケー!!何処の国でもがっつく野郎は見苦しい。あーヤダヤダ。昨日の兄ちゃんが良かったわ。


ここのパスタは美味しかった

ラビオリっす

  
次にドド~ンとそびえ立つ大鐘桜に突撃。
てっぺんまではエレベーターでいけるので楽勝。チケットを買ってエレベーター内にいる係員に渡すと「ビリッ」とチケットを半分破る。そいつが行き先ボタンを押すと、驚きの行動をとったのだ。

野郎、社内報告書を書くように[クロスワードパズル]を堂々とやりはじめたのだ!!
これには俺たち以外の人も苦笑するしかないって感じ。ホントやる気ねぇ、わっけわかんねぇ。


ささえるのだっ

しかし、そんな思いもすぐに吹き飛ぶ。
エレベーターのドアが開いた瞬間…言葉を失った。絶景…。気が付くと歓声と拍手が捲き起こってたっぺさ。
 
すっげえ。ただただボーっとするのみ。本当に屋根が全部オレンジ色。すっげえよ。


景色を観て、素で感動しちゃった
 
しかし、強風が吹き付けて寒さ倍増。あまりもツラさに15分が限界。もっと暖かければ30分は居たかった。ああ、残念っ。
 
お散歩して船に揺られてゆーらゆら。はぁ~、ただ船にのって景色を見ているだけでいい。それだけで幸せ。一度ホテルに戻ってくつろいでから夕食に向かう。はずがまたまた二人で3時間爆睡。
 

バスの後部座席は特等席

 
[素晴らしい夕食]
今日の夕飯はリアルト橋から徒歩5分あまり、ちょっと路地裏で暗いところにあった[アンティーカ・ステリア・ルーガ・リアルト]ってお店。
 
店内には観光客っぽい人は皆無。やっぱり夜は来づらいのかな。メニューもイタリア語でオンリー。メインディッシュはどうにか判るが、前菜のメニューが全くちんぷんかんぷん。「うーん、これなんだろうねぇ」と考えていたら店員の兄ちゃんに「こっちにおいでおいで」と呼ばれた。
 
行ってみると盛り合わせの料理が大皿にこんもり盛られて陳列されており、好きなものを選ばせてくれた。すばらしい!!ナイスだぜ兄ちゃん!!(この兄ちゃん、とてもノリが良くて優しくてすばらしかった)
 

盛り合わせ~


ラザニア~
 
選択したラザニア、ボンゴレ、パスタはもう少し固めが好みだったが、伸びている訳ではないので問題無し。次々と運ばれてくる料理に至福を感じる。
グラスワインも1ユーロからあった。ここならボッたくることは無いと思いオススメをお願いすると、グラスに並々と注がれた白ワインが出てきた。(ちなみに2ユーロ=270円)ほどよい辛口で飲み易くて美味しかったぁ。
 
締めはデザートとカフェラテ。これも完璧。あぁ、こういう店にはチップを弾みたくなる。
 

見た目もキレイでした

 
全て頂いてホゲホゲしていると「BARはまだやっているよ」と言われた。BARに行ったら確実に泥酔死が待っている。名残惜しいがライトアップされたサン・マルコ寺院も見たいし席を立った。
 

兄ちゃんが撮ってくれたっぺ

 
勘定を終えて「Era molto buono」(とても美味しかったです)と言うと、通じたらしく手を差し伸べられてガッチリ握手。その光景を見ていたおっさんや兄ちゃんも笑顔で声をかけてくれて良い感じだった。ほんとでとても過ごしやすくて良いお店でした。

 
ウキウキして目指したのに、着いたらガッカリ。大してライトアップされてないじゃん。人も疎らでハトすらいない。絵を売る人と花を売る人がいるだけ。数えたら売り手の方が多いんじゃないか?つまんないので速攻でUターンさ。 
 

バスを待つ相方をパチリ

 
ホテルに着いてビックリ。入口が閉まってやんの。「何これ~締め出し?」相方の叫びもごもっともです。一応インターフォンがあって押したらすぐに出てきてたけど、おっちゃん、完全に寝ぼけてたね。
27号室なのに26号室のキーを渡すし、違うという指摘にも3秒くらい理解できずに固まってた。夜はまだ長いぞ!!

 
部屋に戻ってバスタブに湯を張り、ほんわか~と体の芯から温まる。そのまま冬眠するかのごとく爆睡へ突入。おやすみなさい。

 
[アンティーカ・ステリア・ルーガ・リアルト]
路地裏になるので周囲は少々暗いが、野郎と一緒なら問題無い。でも女性だけで探し回るのはちと危険かな。昼間のうちに場所を確認しておくと良いかな。


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2日目 ベネチア

目を覚ますと既に相方は起きていた。気合入ってます。
大して期待していなかったけど、予想通り朝食は寂しかった。パンを温めてと頼んだら「このままなの」って申し訳なさそうに言われてコーンフレークを進められた。ま、…仕方ないか。


アワアワ

食事が済んだら気合リンリン。しかし空はあいにくの曇り空。ちぇっ。
船着場で水上バスの1日券を10.5ユーロで購入。初の水上バスは窓が汚い。ったく、景色見たいんだから掃除しとけっ!!と、心の中でつぶやきながらサンマルコ広場に向けて出発。

景色に見惚れていたらあっという間、15分ほどで広場に到着。本当に近いのね。
思いのほか日本人がいない…っていうか、皆無。ま、ある意味安堵したんだけどさ。しかし各国の観光客は沢山いて、みんなガイドブックと地図を手に持ち首からカメラを下げている。何だか微笑ましい光景じゃ。


閑散としているサンマルコ広場

ホゲホゲと散歩する予定だったが、結構寒いので早々とドゥカーレ宮(美術館)に向かった。混雑を恐れてネットで入場券を予約していったが、がっかり。それほど並んでいなかった。ちなみに予約時間よりも30分早く行ったけど、全然OK。笑顔でチケットをくれました。

ドゥカーレ宮は絵画や彫刻は撮影禁止だが、建物や中庭は構わないらしい。建物自体が芸術の結晶だから写真をパシャパシャ撮ったっす。  1時間強見学して芸術を堪能。ホント見ごたえ十分だったよ。胸一杯でお腹が空いた。


ドゥカーレ宮-中庭

チェックしていたお店を探すも、狭い路地は周囲の目印となる建物が全く見えず迷った。しかも雨がポツポツ降ってきた。そんな中、ぐるぐる彷徨うこと15分。ようやくたどり着くと本気の土砂降り。危なかった!!ギリギリで回避できた。

お店に入ると店員さんはなぜか全員チャイニーズ。料理は安くて量があった。味はまあまあ。なんだろ、味は別として感覚的には日本のファミレスみたいな感じかな。そんなお手軽さのあるお店だった。

しっかり時間をかけて味わって出てきても、まだ雨は降っていた。この状況で観光はキツイから、予約時間より早いがアカデミア美術館に行くことにした。受付で恐る恐る出した予約券に記された時間は午後3時30分。しかし、現在1時40分…。しかしお姉さんは何の躊躇も無く「OK,ciao~」と笑顔でチケットを出してくれて、あっけなく通過。イタリア、こういうアバウトなところはいいね。

作品としては400-500年前の作品で宗教色の強いものが多かった。印象に残ったのは400年前に描かれたサンマルコ広場の絵。広場の床の色が違ってまだ時計台も無い。ホント、歴史を感じたね。あとアカデミアでは日本語の説明ラジオが借りれたので非常に助かった。

外に出るとビックリ。雨は更に強くなっていたのに長蛇の列。メッチャメチャ人が並んでいた。本当だったらこの時間だった、やっぱり予約券は必要だ。

それにしても何でしょう。両美術館で1人も日本人に会わなかったぞ。どうしてなんだろうか?ゴンドラに乗っていたのは7割方日本人だったのに、並ぶのは大変だろうが、少しは美術に触れてみるのもいいのにねぇ。

一度ホテルに戻ることにして、途中カフェで体を温めた。カフェで買ったスプライトは2,1ユーロ(約300円)。えーん気軽に飲める値段じゃないよー高いよー。

部屋に着くと朝から歩き回った疲れと寒さで速攻で落ちて、3時間ほど爆睡。

起きたのは21時。外は既に暗くなっていて、正直者のおなかはぺっこぺこ。 殆どのお店がラストオーダーを22時半にしているので、急いで準備をして夕飯GETへ出発。

船乗り場に着くと、切符売り場が閉まっていた。係の人もいない。切符の自販なんて無いし、チェックする人もいない。夜はタダ乗りが公認なのかな~。あぁ、アバウトっていいな~楽しそうだ~。

目的のお店、アッラ・マドンナに迷う事無く到着。ちょっと路地に入る場所だが、店内は超満員。いくらでも食えそうだったが、サイズを確認してオーダーする。しかし…すべてLサイズできちゃった。特にメインで頼んだイカのフライと白身魚のフライは…大盛盛りって感じで…きつかった。でもベネチアは魚介類がおいしいというのは本当でした。


イカスミ美味かった~


モチモチニョッキ(最後の二個、相方に食べてもらった)


イカのフライ(スイマセン残しました)


白身魚のフライ(相方爆死爆死駄目押し)

ワインをグビグビ呑んで体ホテホテ。なのに外に出てジェラート食べながら船を待っている間にかなり酔いが覚めた。つうか、頭皮が冷えてきた。あのね、マジ寒すぎなんだよっ!!

ホテルに戻るとすぐに暖房を入れ、バスタブに湯を張って乾燥対策を講じた。「明日は晴れると良いなぁ」と思いながら爆睡。

[アッラ・マドンナ] 細めんパスタが美味しかった。観光客も多くて気軽に入れた。活気もあって形式ばって無かったのがとてもよかったっす。


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1日目 横浜>アムステルダム>ベネチア

いえーい!!本日!!ついに念願のイタリア旅行に出発だぜ~。楽しみだ~ららら~。

ハイテンションで出発したが、いきなり生麦付近で渋滞につかまり大ピンチ。「ま、まさかここからかよ…」予想以上に早く巻き込まれてメチャメチャあせった。
しかし、その渋滞も大井を越えると解消されて、ほっと一安心。さすが俺たち。
高速を降りて民間駐車場に車を預ける。料金4,000円は12日間ってことを考えれば、まあまあってところか。
空港に到着すると、フライトまで1時間強。JCBのラウンジに行ってみたかったが、それほど余裕が無いので次の機会だっぺ。
今回のフライトで利用するのはKLMオランダ航空。搭乗手続きを終えて乗り込むとびっくり。スバラシイ設備だっぺ。座席に余裕を感じたので、「やせるとこんなに違うものか!?」と勘違いしたが、席自体が大きめだったんだよね。おかげでタヒチに行った時よりも楽じゃい。
さらに嬉しかったのが充実したエンターテイメント機能。TV&ゲームは当然のことながら、映画がRayやハリウッド版Shall we Dance?を初め、約90本。 そのすべてを見たいときに見られるのだから最高だった。


雲の絨毯

出発して30分足らずでいきなり機内食登場。機内食は快適に過ごせるか否かの重要ポイントになるが、とても美味しかったね。今迄で一番美味しかった気がする。ちなみに隣の白人親父はいきなりワインのミニボトル2本空けてた。さすがと言うべきか、恐るべし。


とても美味しかった機内食


おてふきだと思って豪快に空けたら…


クリームパウダー!!思いっきりぶちまけた!!

11時間は相当長いと思っていたが、ラスト4時間は映画に夢中であっという間だった。
しかし、乗り継ぎの待ち時間がまさかの5時間。なめてるとしか思えないこの時間を有効に使うにはどうするべきか…。たどり着いた結論はアムステルダム市内突撃!!

相方は心配そうだったが、こんな機会が無ければ行けないし、どうにかなるさっ。

切符を自動券売機で買おうと思っていたら、小銭しか使えない。インフォメーションで尋ねると、窓口でも買えるとの事。職員の方はとても親切で、聞き取りやすい英語を話してくれてうれしかったね。おいらの気合英会話もバッチリOKってことか?おかげで往復券が買えてもう完璧さ。
空港からアムステルダム中央駅まで電車で20分。きれいな風景を見ているとあっという間に到着。
駅には改札というものが存在せず、ホームに降りて外に出るまでオープン。


 駅前の教会

目的も無く教会を目指してテクテク歩く。表通りはキレイでステキな街並みだが、裏通りに入ると一気に怪しい雰囲気に。ウインドウ越しに下着姿の女の子が立っていて相方がビビりまくり。駅前から数分でこんな場所があるとは、さすがオランダ。(オランダは売春が合法) 

幾つかの教会を見てカフェで休むと空港へとんぼ返り。時間にして1時間半ほどだったが楽しい探索できて良かった。


1ユーロのポテト これでSサイズ


カフェが入っていたデパート

それにしてもスキポール空港はセンスが良い。日本の空港に感じる無機質感が無い。淡いライティングは華やかな色使いの差かなあ。 しかもショッピングモールが一緒になっていて1,2時間なら全然時間を潰せる。カジノまであるのにはビックリしたね。

ベネチア行きの飛行機に乗ると日本人はおいらたちだけ。当たり前だがこっちが少数派で珍しいので、みんなジロジロ見てくる。スッチーも何だか愛想が良かったっけ。

出発が20時半だというのにまだ明るい。21時過ぎてようやく暗くなった。なんと日が長いのだろうか。離陸の時に見た夕焼けはとてもキレイだった。
出発すると本日何回目の機内サービスだろうか。さすがにこの時間ではサンドイッチだけ。日本のようなクリ―ミーな感じは無く、シーチキンと粉砕ゆでたまごを挟んだだけで味はいまいちだった。つうか、ずーっと食べてばかり。

ベネチア着は22:30分。さすがに暗くなっており、海の揺らめきの中に街の明かりが見えてきて着陸。せめて夕方ならもっと景色が良かっただろうなぁ。
空港から出る時、スーツケースチェックなし。気をつけないと持っていかれてもわからんぞ。ホントしっかりしないとやばいわ。

外に出ると結構涼しくてびっくり。つうか寒い。 現地の送迎係が出迎えてくれた。車に乗るかと思いきや電気バス。「なんだよ、車じゃねえのかよ」と思ったおいらはアホでした。

乗って2,3分で船着場に到着。そうよ、ここはベニスだもん。車は走れないよ。そこからモーターボートに乗り換えて15分でホテルに到着。

ベネチアのホテルの印象は「小さいが、まあキレイ」三ツ星なんだからもう少し広くてもいいのに、というのが正直な感想かな。

日本を出て既に24時間経過。ホゲホゲしていると一気に睡魔が襲ってきた。本当に1日が移動で
終わった。とにかく何事も起こらず無事着いて良かった。ふぁぁ、おやすみなさい。


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