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4日目 ベネチア>フィレンツェ

今日もホゲホゲ8時起き。飯もゆっくり食べて10時にチェックアウトの手続きを終える。夕方の出発時間まで身軽に観光するために、フロントにスーツケースを預けてホテルを出発。

ふと地図を見て気づいた。なんと、ホテルの近くに水上バス乗り場があったのだ。ずーっと遠回りして一番混む乗り場から乗ってたんだー!!でも知ったのが最終日。キー、意味無い!!

急行に乗って途中で各駅に乗り換えるという、日本人魂を見せつけながらガ・ドーロへ。

ここはゴシック建築の傑作といわれる建物で、内部は美術館になってます。が、感心したのは建物だけ。色々と並ぶ絵画に、心を強く打たれる作品は無かったっす。まぁ、人それぞれですけど…しっかり入場料を取られた割には大したことはなかったね。

天気が良いので、サンマルコ広場で徒歩で向かう。もう慣れたもんです。到着するとおいらは全身汗だくでノドはカラカラ。ちょっと休みたくなったので、広場に面した格式を感じるカフェで休憩。


サンマルコへ向かう途中、パチリ!!

オープンカフェに腰をかけると、右にドッカーレ宮、正面はサンマルコ寺院、左には大鐘桜…ロケーションは最高で最強。場所が場所だけにお値段は高めだが、その価値は余りあるね。あまりの優雅さに「なんとステキなティータイムなんだろう…」と軽く感動したもの。

景色を堪能しすぎて脳みそが麻痺してきたところでお勘定。おいらがチップを「パチン」と音をたてて置くと、一歩引いたところで様子を伺っていたウェイターが「スッ」と来て、優しい笑顔で「Thank you Sir」とお礼を言ったのだ。

サンキューの後にサー。サーですよサー。
高額では無いけれど、チップに対してしっかり御礼を言われるとこっちも嬉しくなる。
っていうか、チップはわかるように置いて感謝された方が良い。露骨に恩着せがましく置く必要は無いけど、「ありがとう」という気持ちを伝えながら置くのは良い事だとおいらは思う。

[ボッタクリには気をつけよう]
ベネチア最終日をこのままで終わらせる事なんぞ出来ないぜ。そうさ、最後はゴンドラだぜ!!

サンマルコ広場にはたくさんの乗り場が点在してて、日本のタクシー乗り場が会社別にあるって言うと判りやすいかなー。 当然、漕ぎ手も沢山いて、暇そうに日光浴してるのがうじゃうじゃいる。ゴンドラよりも多いんじゃねえか?

驚く事に値段は基本的に交渉で決まるらしいのだ。(だから料金表なんて無いのだ!!)
ホテルで勧められたツアーは、1人35ユーロ×2、合計70ユーロ。ガイドブックにも70-80ユーロと書いてあったから、そのあたりが相場なのだろう。早速交渉スタートだっ。

まず一人目の漕ぎ手に値段を聞くと、自信満々で150ユーロと言ってきた。150よ150。俺、聞き間違いかと思って、2回聞き直したわ。が、間違いなくて150…。

バーカ!!なめんなよ!!全く話にならねぇ!!

あまりのふざけた料金に「No Thanks!!」とその場を離れる。すると別の仲間の漕ぎ手が、「WAIT!!WAIT!!」と、叫びながら追いかけてきた。

そして、いきなり「スペシャルプライス!!40分80ユーロでどうだ?」と言ってきた。

一気に70ユーロもダウン!!だったら最初っからふざけた事ぬかしてんじゃねぇ!!てめえら日本人なめんじゃねえぞボケー!! これでますます他の値段が聞きたくなったわ!!思いっきり断って隣の乗り場に行ってみた。

するとどうよ。今度はスタートが80ユーロ。いま70ユーロと小銭で4ユーロしかないといったら、BOSSに確認に行って「OK!!」と言いながら戻ってきた。わーいわーい。ざまあみやがれさっきのアホが!! 
交渉が成立すると、すぐ準備が始まって「乗って乗って」と笑顔でいわれた。相席ではなく二人貸切で74ユーロ。まぁ合格点でしょ!!

出発してすぐは騒がしいが、細い水路に入ると喧騒から離れて、オールで水をかく「ちゃぽぽん、ちゃぽぽん」って音しか聞こえない。これが不思議な感覚だった。


割高になるかもしれないけど、出来れば貸切がいいですね

あと当然だけど、運転が超上手い。周りの船に「うわ、ぶつかる!!」と思ってもギリギリで回避するんだよね。まさに神業。

ゴンドラは今までと違う目線で風景が楽しめる。だから40分という船旅はあっという間だったな。金額的に高額なので、余裕があればで構わない。でも、またベネチア来れるかなぁ…って考えるとうちらみたいに乗っちゃうね。

ほんと最後をゴンドラで締めることが出来てとても良かったって思ったもんね。


ホテルに帰るバスから…バイバイサンマルコ広場

ホテルに戻りトランクを受け取って駅に向かう。相方が成田で付けられたラベルを見て「27kgだって~」と言った。そんな具体的な数値聞きたかないって!!はー、27kgって重いね。

発車時刻25分前に駅に到着。まず出発ホームと時間を案内板でチェック。更にホームで電車を確認してから水と食糧を買った。ここはイタリア、しっかり確認しておかないと不安で仕方ない。

が、いざ乗る時、参った。日本はホームの高さが入り口にあわせてあるが、イタリアは車輪と同じ高さ。だから登って入るのだ…。スーツケースの重さ27kgが更に身にしみた。

無事乗り込んだら、出入口の横にスーツケース置き場を発見。が、イタリアの駅は切符が無くてもホームまで誰でも入れるし、列車にだって入ってこれる。ってことは、余裕ぶっこいて置くと無くなる可能性も大…絶対に置けない!!

仕方ないので座席の上にある棚に押し込んだ。周りを見ると他の乗客も同じように押し込んでた。普通ここを使うのかな。


2等車内部。上の棚ににスーツケースぶち込みました

ほぼ定時に、放送やベルといった前触れは何も無くゆっくり出発。唐突過ぎるぞイタリア鉄道!!
ああ、さよならベネチア!!十分満喫できて俺たち幸せだったよ。

相方は即効で落ちましたが、おいらは荷物番ですから寝れません。でも、この日記を書いていたら3ん時間なんてあっという間でした。無事フィレンツェ中央駅に到着。


途中停車駅ボローニャ


ユーロスター外観 ホームの低さがわかるかな?

フィレンツェ中央駅はすごい。通過駅なのに列車の先は行き止まり。イメージは小文字の「r」。バックして大きな弧を描いて次の駅に向かうのだ。日本ではあまりお目にかかれない駅構造ですね。

ホテルへは駅から徒歩5分。迷うことなく到着。チェックインを済ませて部屋を拝見。ベネチアよりも立派でキレイ!!中心部の立地条件を考えると当たりだぜ!!と思ったら、風呂が激狭い。これが唯一の難点だった。

とりあえず荷物を置いて、お目当てのお店に飯を食いに行くと決めたのだが、若干問題があった。

なんとなくこの辺り…までは判るものの、詳しい場所がわからない。フロントの兄ちゃんに聞いても知らないという。諦めかけたその時、交代のフロントマン登場!!その彼が…知ってたんだよー!!すばらしい!!

教えてもらった場所は歩いて5分!!わーい、すぐに食えると大喜び。混んでいたけど大して待たずに案内された。ら、席の隣は日本人…。あー、やだやだ。向こうもそう思っているだろうけど。

着席した直後、うちらの前に座ったのも日本人。しかも男性1人。賑やかな店で1人…スゲー寂しそうで、スゲー浮いてた。(その後、メニューを指差して必死に注文して、必死に食って帰ってた) 日本人に会うと何故テンションが落ちるのだろう。ま、別にいいや。

何でも美味しそうなので、とりあえず食べたいものをガンガン注文。そして出て来た料理を一口食べたら笑っちゃったよ。…美味しい!!マジ美味いんだぁぁぁぁ!!1品出てくる事に幸せがひとつ増える!!


相方大絶賛のラビオリ。この味は忘れないと豪語してます


パスタ入りスープ 1品目です。あくまでもスープです


このグリーンピースが美味いのなんのって!!今まで生きてきて一番美味しかった

更にワインも信じられないくらい安い!!店で呑むのにクオーターで1,5ユーロ(200円弱)!!ハーフボトルで3ユーロ(400円弱)!!ありえねぇ!!これがまた美味しいんだなぁ!!

最後はカフェラテで締めてお会計。これだけ頼んで29ユーロってどういう事!!ありえねぇありえない安さだ!!このボリュームでこの値段ならそりゃー繁盛するはずだっ。

レジで清算を待っていたら、酔っ払ったじいさんが白紙のレシートにサインしてた。「おー、常連なんだろうなー、カッコいい」と、感心していたら、俺の肩をバシバシ叩きながらレシートを指差し「しっかり確認しろ」と言って(多分)、店の主人を指差し、「あいつにだまされるなよ!!」と、豪快に言い放ち(多分)笑ってた。

すると店の親父も負けてねぇ、「なんだと、テメエに言われたかねぇ」(多分)と、超叫びあいが始まった。最後は笑いながらチャオと言ってたけどさ…、熱い、熱過ぎるよこの人たち。ウェイターのオヤジも皿を割ったら、いきなりフィオレンティーナの応援歌を歌い出すし(客爆笑)、このスキンシップパワーは凄まじいよ。

ホンワカいい気持ちになってホテルに戻るとワインパワーで爆睡。本格的なフィレンツェめぐりは明日からでーす。


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