SSブログ

6日目 フィレンツェ ウフィッツィ~セリエA

朝起きてDVカメラの充電に失敗してて、いきなりムカつく。

昨日の反省を込めて早めの朝食余裕だよ~ん。トマトジュースだと思っていた物が、オレンジジュースだと知ってびっくり。バレンシアオレンジなのかな?とても鮮やかな赤なんだよねー。


手前の赤いのがオレンジジュース。トマトジュースに見えるでしょ?

[出発っ]
余裕ぶっこいてウフィッツィ美術館に行くと既に大、大、大行列。(ここが一番強烈だった)「こんな行列なんぞ関係ないぞよ」と予約チケットをもらいに行ったら、9時に指定いたはずの予約時間が12時45分になってた。

おかしい!!絶対に9時で予約したのに、何故に中途半端な12時45分?意味不明だろ!!と食い下がったところで仕方ないので(食い下がれる語学力も無いので)、午後から行く予定だったパラティーナ美術館へ向かう。


パラティーナへ向かう道。良い雰囲気でした。

[協力]
街を歩くときは警戒心は高く保ち、スリなどに気をつけている。が、しかーし、周囲はおいらと同じようにカメラを下げて、ガイドブックを持って、地図を広げる観光客ばかりです。用心用心!!油断はいけねぇ!!

景色がいい場所では、たくさんの人が記念撮影をするのだが、相方にシャッターを頼む人の多いのなんのって。俺の数倍頼まれる。でもほとんど俺に回ってくるけどね。

お願いされるとこっちも「じゃあ私たちも」と頼みやすいから嬉しいのだ。お互い助け合いなのだす。


助け合いで撮ってもらいました。川が濁っていたのが残念。

[美術館めぐり]
15分ほど歩くとドドドーンとそびえ立つパラティーナが出現。チケット売り場の前にはウジャウジャ人が…一瞬、かなりブルーになったが、近づくと団体客がたむろしていただけで、窓口に並んでいるのはたったの3人。(ただ、平日でも学生中心の団体客が多かったのは誤算。メチャうるさいんだもん)


だだっ広いパラティーナ美術館前

それにしても、中もガラガラ…世界的に有名な名画が多数あるのに、何でこんなに空いているのか理解できない。ラファエロの「小椅子の聖母」を目の前にしたら、おいらは「おおっでたー!!きたきたきたぞっ!!」って超テンション上がったのに、絵を見ているのは俺と相方2人だけ。奇跡に大喜び。


「小椅子の聖母」 (絵はがきから)

だって、フェンスやガラス防壁は無しでそのままの姿で俺の30cm前に名画があるのよ。細かなタッチまでしっかり見れる。テンション上がらないほうがおかしいっしょ?

いろんな角度から満足するまで10分以上じっくり鑑賞。その間、本当に誰も現れなかった。邪魔されなかったのは嬉しかったが、もっと見に来ればいいのにねぇ。

[ウフィッツィ突撃]
カフェに行って時間を潰して再度ウフィッツィに出陣。行列は更に延びていた。入場制限も行われる凄まじさ。最後尾の人は何時間待つのだろうか…。3ユーロ負担しても絶対に予約をお勧めします。

今度は無事にチケットをもらい、別口から入場成功。改めて頑張って予約を取った自分を褒めてあげたいわ。


ウフィッツィ前でパチャ


近くにダビデのレプリカあり

この美術館の目玉はなんと言っても「ビーナス誕生」&「春」。これがとにかくでっかい!!メッチャメッチャでかかった。こんなに迫力のある絵だとは思ってもみなかったからホント驚いたよ。やっぱ本物を見ないと判らんわ。
さすがにこちらはじっくりと二人だけというわけにはいかず、ガヤガヤした中で鑑賞しました。でも、少し待てば正面から見れるんだからまだ良い方かも。土日は更に混むんだろうな~。ヤダヤダ。


「ビーナス誕生」 (絵はがきから)


「春」 (絵はがきから)

そして、違う意味でおいらたちを驚愕させたのはウフィッツィ自体のでかさ。想像をはるかに超えてドデカイ美術館だった。そこをテープレコーダーの解説に習って、一つ一つ丁寧に見て歩いた二人。そんなこったで後半はヒーヒー状態でテンションダウン。ホント疲れましたわ。

美術館を出たらすぐにホテルに直行。夜のセリエAの為に2時間爆睡。体力回復を図ったのである。

[本場のカルチョ]
ホゲホゲと起きて外を見てびっくり。外は…雨。超テンションガタ落ちで近くにあるファーストフード屋に行く。が…料理が…不味かった。イタリアで初めて不味いもの食わされた。

結構良い値段だから余計ムカつき度倍増。だって、昨日の夕飯食べたお店と変わりないんだよ。こっちが高いか、向こうが安いのか判らんが、損した気分に染まりまくるなか、トボトボと雨に濡れながらホテルに戻った。テンションがた落ち。

部屋で見に行くべきか否か悩む。俺だけならまだしも…雨の中の観戦は相方にはツライ。がしかし、ここまで来たら見たい…。そんな葛藤を目にして相方が「見に行こうよっ」と背中を押してくれた。決めた!!おっしゃー行くベー!!

日本から持参した雨カッパを着込んでいざ出陣!!
で、びっくり。傘なんて誰も差していない…。雨が止んだのだ。奇跡だぁ!!あの苦悩は何だったんだ?

[フィオレンティーナvsメッシーナ観戦]
駅前までトコトコ歩き、スタジアムへ向かう行く路線バスに乗り込む。。(ちなみに往復二人分で4ユーロ)バス乗り場は広範囲に散らばっているけど、紫ユニがチラチラ見えたので楽勝でした

バスに乗ってびっくりよ。どう見ても70過ぎのおばあちゃんの一団がフィオレンティーナのスカーフを巻いて乗ってた。ばあちゃんも立派なサポーターだ。ちょっと歴史を感じた。

20分ほどで最寄の停留所についた模様。アクセス超良いなぁ。ぞろぞろ下りていくサポーターにテクテク付いていくとスタジアムが見えてきた。

が、うちらはここからが大変。だって、チケットまだ持ってないのよね。事前に調べた情報ではスタジアム前のBARで売っているのはわかっていた。が、そのバーがなかなか見つからない。警官に聞くこと3度、キックオフが近づいていてさすがに焦ってきた頃、ようやく発見。

中に入ると一人の日本人男性が並んでいた。うちらの姿を確認すると「日本の方ですか?邪魔しませんので…出来れば一緒に見てもらえませんか?」と言ってきた。

話を聞くと、ツアーでフィレンツェに来ているらしく、今日試合があると聞いたら、新婚ホヤホヤなのに奥さんをホテルにおいてタクシー飛ばして来たらしい。良い感じの人なので「ぜんぜんかまわないですよ」というとめちゃめちゃ喜んでた。

おいらが「何で奥さんおいて来たんですか?」と聞くと、「イタリアのサッカーはとにかく危険だから」と添乗員に相当言われたらしい。で、そんな危険なところには連れて行けないと残して来たそうだ。

ははは…普通に連れてきてんですけど。つうか、そんなに危険かぁ?ま、立場上止めたかったのかもしれないけど、ちょっとひどい。

どこを買うか悩んだがバックスタンドにした。ゴール裏は強烈だろうし、戦う熱血サポーターに失礼。写真も撮りたいし、ゆっくり見たいしね。「バックスタンドを2枚」とじいさんにいいました。
そうしたら、イタリア、粋でっせ。1人30ユーロだから、60ユーロ用意してたのに、請求されたのは53ユーロ。理由を聞くと、女性は割引なんだって~!!そういうところが素敵。相方も満面の笑みで喜ぶさ。

店を出るとスタジアムからざわめきとサポーターの応援が聞こえてきて鳥肌が立つ。メインスタンドはBARの思いっきり逆側なのでダッシュかます。

ようやく入り口にたどり着き、中に駆け上がったその瞬間、目に飛び込んできたのは眩いカクテル光線に照らされた緑の絨毯。そしてキックオフの笛の音。今まで経験の無い何とも言えない雰囲気に酔った。


美しい芝です

ゴール裏から聞こえてくる声量は凄まじい。あの一体感と質はJリーグではありえない。悔しいけど。瞬間的にフランス大会のイングランドvsルーマニアを思い出す。

にしてもフィレンツェサポーターはすげえ。セリエAの中でも熱いサポーターという噂通り、メッチャメッチャ熱い。納得のいかない判定にはゴール裏はもちろん、うちらの周りも全員立ち上がり、腕を振り上げ絶叫。凄まじいとしか言いようがない。

さらにチャンスを何度も外し、凡ミス連発にイライラが頂点に達したのでしょう。びっくりしました。

「ドンッ!!!!!!」爆音 「きゃあぁ!!」叫び 

爆音と叫び声が立て続けに俺の耳を襲ったのだ。まず、ゴール裏から爆発物が投げ込まれたらしく、そいつがドデカイ音を立てて爆発し、白い煙が立ち上がる。それに超驚いた相方が叫び声をあげたのだ。でも周囲は誰もビビッておらず、唯一反応したのは相方だけ。慣れてんでしょうな。


急いで撮ってみました

そんな雰囲気の中、ついにフィオレンティーナが待望のゴール!!スタジアムを絶叫というよりも怒号が包む。甲高くないんだよね。地響きと共に体に振動が来るのだ。もうゴール裏は大変な様子。狂ったかのごとく旗が舞い、発炎筒が唸りを上げる。

おし、このままいってくれ!!マジで願う。


狂ってた。相方いわく「みんなTちゃんみたい」

柳沢が途中出場で出てきた。ちょっと感動。「イタリアに行って1点も取れてねえ何やってんだ!!」とずっと思っていたが、この環境で試合に出るだけですごいと思った。周りからもパスどんどん来るし、DF引きずりながらドリブルして勝負してるし、柳沢がすごく頼もしく見えたっす。

でもね、柳沢、ちょっと張り切りすぎ!!スルーパス出しまくってそれがことごとく決定的チャンスにつながるし…。「ああ、あぶねえっその辺でやめておけ!!」って思わず叫んじゃったよ。

そしたら…フィオレンティーナ、ロスタイムでまさかの失点-。

その瞬間スタジアムから音が消えた。目の前のお兄ちゃんは頭を抱えたまま膝から崩れ落ちた…。で、一呼吸おいたら観客がゾロゾロと出入り口に向かって歩き出した。

しかも、キックオフで試合再開も10秒弱で試合終了。これにブチ切れまくりのサポーター主審に向かって怒鳴りまくってます。みんなマジで。本気で怒鳴ってる。走って逃げる線審。うちらも速攻で退散です。

帰りのバスはただ乗りみたいなもの。何の確認も無くみんなガンガン乗ってる。流石です。

すると、ほろ酔い?超ハイテンションの女性が相方に興味津々とばかりにしゃべりかけてきて、ホッペをツンツンとさわりまくってる。友達が「恥ずかしいからやめなよ」って感じで止めに入るもお構いなし。何を言ってるかわからないが周囲の客も巻き込んでおもろい雰囲気を作ってた。

ホテルの裏にバスが止まり無事到着。

「何もかもが違うね~。見れてよかった」相方がそう言ってくれたのが嬉しかったです。

今日もとても良い一日だったべさ。ウフィッツィもサッカーも見れて本当によかった。このまま順調に旅が続けば良いのにな。


nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。