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8日目 ローマ>カプリ島

本日はカプリ島に行くために5:30起き!!かなりきつかったが、相方はもっと早く起きてた。すごいです。気合が伝わってきます。

7:00にはホテルを出発。まだ朝食の時間ではなかったので、駅のカフェでラテをすすりながらパンを頬張った。これがまた普通に美味い。こんなファーストフードみたいな場所でも美味しいんだから嫌になっちゃうわ~。

7:45発のユーロスターに乗車。2等車でも良かったのだが、空きが無くて1等車に。当然というべきか、周りはビジネスマンばかり。こんな時間に行動する観光客はあまりいないのか、日本人のうちら超浮いてた。

さすがユーロスター。座席はイタリア人サイズで作られていて(横3列)おいらでもゆったりすわれた。値段はちょっと高めだけど、とてもキレイ。お菓子とジュースも配られ、更には新聞も配るサービスぶり。(読めないので貰らわなかった…) 結果的にいい体験が出来てよかった。

この状況をパシャリと撮ろうと思ったら…まさかまさか!!デジカメのバッテリー忘れちまった…。最低最悪大失態でテンションがた落ちのおいら。 ふと隣を見ると落胆した相方の顔が…申し訳ないです…。 今日は使い捨てカメラとDV中心で行くしかない…。

ナポリ着は9:38予定。25分過ぎから準備を始め、相方はトイレに行ったのだ。荷物をまとめて終え、でボーっといていたら、列車が急に減速しだし、あれよあれよと駅のホームが見えてきた。時計を見ると31分。どう考えてもおかしい。
が、脳裏に過ぎったのはイタリア国鉄のアバウトさ。早く着くのも許容範囲なのかもしれない。ドキドキ鼓動が早まってきたおいらの目に飛び込んできた駅名は「NAPOLI CAMPI FLEGREI」!!な、ナポリ!?

脳みそちゃんが瞬時に導き出した答えは…「うおお降りねばっ!!」

キュッと停車してドアの空く音がした。おいらの焦り度MAX最高潮!!荷物を担いで相方のいるトイレに向かって猛ダッシュ!! すると相方が丁度客車に戻ってきた。

「やばい、ここナポリだって!!」「え!?うそ!!」

無我夢中で飛び降りた二人。どうにか、下車に成功したのだった!!

…が、明らかに寂れた、主要駅とは思えない閑散とした雰囲気。さらに降りる客が超まばら…明らかにおかしい。と思った瞬間に電車のドアは閉まり、ゆっくりと出発。

「…やっちまったか?」 過ぎ去る電車を見届けず、速攻で駅員を捕まえて場所を確認。すると嫌な予感は見事に的中。目的地のナポリ中央駅の前で降りてしまっていたのだ。

あっちゃ~って顔をしたら、この後に来る各駅に乗れば中央駅に着くと教えてくれて一安心。10分後、隣に入ってきた各駅に乗りこんだ。ったく、日本で言ったら東京駅に着く前に日暮里あたりに着くようなもんだぞ!!新幹線がショッパイ駅に停まるんじゃねえよ!!つうか紛らわしいからナポリと書かないでくれっ!!

ガタガタと揺れる車内でガイドブックとにらめっこ。この遅れが本日の計画に響く連鎖反応を起こす可能性があるので必死。 結果、中央駅まで行かず、途中の駅で降りた方が目指す港まで近いことが判明。おいら、頑張ったぞっ。

薄暗い地下鉄の駅を出るとそこは普通の商店街…。当然観光客など全く見当たらず、地元の人しかいないような場所であった。オイラ的には危険な香りは感じなかったが、微妙に怪しい雰囲気がプンプンしているのは確か。で、あまり評判の良くないナポリでしょ。一応用心の為にビデオカメラやデジカメは隠し、道を聞くのもお店の人にして、歩くときは堂々と、胸を張りながら大通りを目指した。 

10分ほど歩いて、無事ローマ通りに出た。すかさずタクシーを捕まえて港までGO。ドライバーは良い感じのじいさんです。ナポリは運転が荒いと聞いていたので最初は身構えていたが、とても丁寧で助かった。 しかし、それとは別にすぐさまナポリの凄まじさを体験することになる。

タクシーが信号待ちで停まると、周囲の車にいきなり子供たちが寄ってきて窓を拭き始めた。あっけに取られて見ていたが、ようは小銭を稼ごうとしているのだ。根性のあるガキは信号が変わってもチップを貰うまで動こうとしない。当然後ろからはクラクションが鳴りまくる。ドライバーは仕方なく小銭を外に放り出すという感じなのだ。ガキ気合はいりまくり!!恐るべしっ!!

15分ほど走って目指す港が見えてきて一安心。じいさんドライバーは普通にチケット売り場前で車を停めてくれた。が、そこは歩道も無い完全に通りのど真ん中。流れまくる後続車のことは全くお構いなしで、完全に渋滞を起こしているのです。

このじいさん大胆不敵でやることがニクイ。客を急かすところに車を停めるというのもチップを上手く頂く手なのかもしれないが、こっちは非常に助かるので全然OK。おつりの1,2ユーロは気持ち良くチップにして速攻で外に出る。

「悪いなぁ」って言いながら(多分)の笑顔が印象的なじいさんでした。

途中かなりアクシデントがあったが、どうにか予定時刻の船に乗れそうだ。
ぐるぐる10分ほど彷徨って、お目当ての船会社を見つけて売り場で並ぶ。すると、何やら窓口の横に浮浪者が…なんと、切符を買って渡されるお釣りからチップを頂こうという輩なのだ!!

ああ、ナポリ魂恐るべし!!

でもちょっと気に食わない。さっきの窓拭き少年団の方がよっぽどマシだわ!!おいらにもなんだか言ってきたけど、思いっきり無視。働かざるもの食うべからず。

高速船のチケットをGETして、いざ乗り場へ向かう。すでに埠頭は凄まじい黒だかりが形成されてます。入口が開くと全員が揉みくちゃになりながらドッと船内に突撃。そんなに良い席取りたいのかなぁ。

動き出すと最初はナポリを一望するその景色に見惚れていたが、だんだんホワホワした揺れが気持ち良くなってきてウトウト…。気が付けば目の前にドドーンとカプリ島が聳え立ち、到着間近。40分の船旅はあっという間でござんした。 もっと堪能したかったから残念だわ~。

静かに接岸して無事上陸。すぐさま青の洞窟ツアーの受付に行くも…ショックショーック!!悪天候のため中止だって…。何で~!!天気もいいし、波も高いとは思えないのに~ホント残念。仕方ない、次来るとき(何年後?)まで取っときましょ。

目指す山頂の広場まではケーブルカーが通っているに何故か動いていない…。判らんが止まっているのだ。仕方なくバス乗り場に戻ったが、バス停は超超超行列が出来てた。

そんな行列にワタクシが我慢できるわけも無く、誘ってきたタクシードライバーと金銭交渉スタート。ま、こんなもんかというところで交渉成立でいざ出発だす。少しはたくましくなってきたべさ。

乗ってすぐにサイドミラーがたたんである事に気付づく。理由は簡単で、頭文字Dバリにギリギリを攻めると宣言しているようなものっす。その期待通り恐ろしいほど狭い道を何の迷いも無く飛ばすタクシー。冷や汗かきまくったよ。

ラリーを体験すること約10分ウンベルト1世広場に到着。すると、そこには素晴らしい絶景が待っていたのだ!!

どどーん。目の前に広がる蒼い海。はぁ。見惚れるわ。

やっぱり南の方に来たから気候が穏やかなのかな~。天気が良くて風も気持ちいいわ。曇っていたらこの海は見れない。フィレンツェを出るときに見た天気予報では雨だったから余計嬉しい。

海をバックに写真を撮ってチョイとばかり探索に出発。

さすが避暑リゾート地だけあって高級ブティックや高級ホテルが軒を連ねる。(でもこんなところで買い物しても持ち帰るのが大変だと思うのは俺だけか?)
おいらは興味のある店は無かったのでスルー状態。相方はアクセサリーを探してたみたいだが、
気に入ったものは見つからなかったようだす。

広場に戻って来る頃には喉が渇いて干からびる寸前。高低差があったからかな?我慢できずに水を購入。当然観光地価格かと思いきや、まあ、許容範囲内であった。

オープンテラスのあるレストランは既に満員で立錐の余地なし。仕方なく少し外れにあるレストランに突撃するもこちらも混みまくり。どうにか座れたと思ったら隣の席が日本人でイヤな気分でプチブルー。たぶん向こうもそう思っていただろうけど~。

ここぞとばかりにナポリピザをオーダーしたが、味はまあまあ。ま、観光地のレストランとしては合格かな。

が、食後にくつろいでいると食器を下げに来た店員がお下劣な笑顔を浮かべてチップを要求してきた。軽くムカついて「うるせえなぁ~」と言っちゃった。

更に無視してカフェ飲んでいたら気持ち悪い作り笑いして催促してきやがった。このじじい!!日本人だからナメてんのかと思いきや、どこのテーブルの人にも「チップチップ」とほざいてた。
何も言わなければ普通に置いていこうと思ったのに、これで使う機会の無いジャラ銭に降格決定。ホントガッつきやがって。

帰りのボートの時間が近づいてきた。下りはバス(1ユーロ)でゆらりゆらりと降りてきました。 しかーし、チケット売り場でビックリよ。乗るつもりだった高速船が欠航!!20分後に別会社の高速船が出ていたので事なきを得たが、ここで1,2時間足止め食らったらこの後の計画がパーよ。とりあえず、島に着いたら船の時刻表を確認した方が良いです。

帰りの船は思いっきりゆれた。っていうか、サービスで揺らしてた。ジェットスキーに乗っているようにブオンブオン飛んでた。何故かみんな大喜び。ま、日本ではありえないな。

港について海岸線沿いを歩く。横浜とは違い無機質ではない歴史を感じる美しさがある。ついでにヌオーヴォ城を一回り。時間があれば入りたかったけどね。(入れるのか?)

そのまま徒歩で「ウンベルト1世のガレリア」に到着。石造りで天井までがとても高く、凄く綺麗な建物。ゆっくりじっくり見物するも、ここにも物売りがたくさんいて、すぐに声をかけてくる。ま、カモが沢山いるので、相手にしなきゃすぐ消えます。

まだまだこれでは終われない!!ナポリといえば「ナポリを見て死ね」という言葉があるほどすばらしい景色が有名。折角だからヴォメロの丘に行くしかないっしょ!!

が、丘に上がるケーブルカー乗り場が見つからない。20分ほどさまよって見つけるも観光客ゼロ…。完全にもろ地元民のみで周りからメッチャ不思議な目で見られる。…本当にこれでいいのか不安になったさ。

上まで到着するもやはり丘の行き方がわからない。いろいろ歩き回って景色の良い場所はあったが、絶景にたどり着くことは出来なかった。時間もやばくなってきたので泣く泣く断念。あぁ、相方に見せてあげたかった…。しっかりリサーチしていかないと厳しいね。悔しいわ!!

6:37発のES(新幹線)は売り切れで、6:30のIC(特急)をGET。この2台、驚いた事に到着時間の差はわずか3分。でも料金は全然違って、ESが60ユーロに対してICは20ユーロ。その差はどこに出てくるのか!?と思ったが、座席でした。ICは指定席とはいえ向かい合う大部屋タイプシート。価格を取るかゆったり帰るか。どちらもアリ。お財布との相談ですかな。

20時30分テルミニ駅着。無事ローマに帰ってくることが出来てほっとしたっぺ。 
一息つけたら一気に疲れが襲ってきて疲労困憊お腹もスキまくり。だから「今日は絶対にまともなご飯が食べたい!!」そう思ったのじゃ。  

お店に関して全く当てが無いわけではなく、インターネットで調べた「サンティ」という評判の良いレストランを目指したいのだが…ネットでは詳しい場所までは判らずじまいで情報不足なんです。
名前と駅から「徒歩5分」という情報、そして白黒でプリントアウトしたお店の写真だけを頼りに捜し始めました。

彷徨うこと15分…それらしき店は見つからず、「やっぱり無理があったか…」と、テンションが落ち始めた…

まさにその時、「ねえ…あれ…そうじゃない?」 つぶやく相方の目線の先には写真と同じ「SANTI」という看板が、確かに、確かに光っている。

「あ、あ、あったぁ~!!」 感激っ!!

相方マジで最高!!よく見つけてくれた!!超弩級のホームランをかっ飛ばしちゃって、ローマの空の下で改めて惚れ直したぜ~!!

感動に浸りながらふらふらと店内に入ると、おじいさんとおばあさんが出迎えてくれた。予想外に繁盛していて座席もかなり埋まっていたが、どうにか待たずに座れたっす。

店内はいろんな国の方が来ていた。判っただけで、フランス、イギリス、アメリカ、アフリカ系、そして若い日本人男性が一人。こういうところで合う日本人ってウザイのが多いけど、彼は常識を備えた品を感じる好青年だった。(彼とは後日、縁を感じることに)

勢いよくメニューを開くとしっかり4ヶ国語で書かれており、嬉しいことに日本語もあった。旅人用のコース料理があって二人ともそれをオーダー。当たりかハズレか…結構ドキドキしたけれど、1品目のスープで確信を得た。

「あたり。この店大当たりだ!!」

そのスープの美味いのなんのって!!爆極上!!疲れきって冷えた体の芯から温めてくれて有りがたや~。あの味は一生忘れまい。

その後に出てくる料理がこれまた超美味しく大満足。このコース料理で10ユーロは安い!!ワインもしっかり頂いてとてもいい気持ちになったっす。  

最後にカフェラテをオーダーするも出てきたのは20分後っ。(多分忘れられてた)
でもいいのさ。それでもいいのさ。忙しい中おじいさんとおばあさんが頑張ってるし、出てくるまでお話ししてればいいのよ。

「遅くなってごめんねぇ」って感じでカフェを置いていったおばあさん…気持ちがこもってました。

ラテを飲みんがらお話に夢中になっていたが、気づけば23時過ぎ。さすがに帰らねば明日に響くということで席を立つ。本当に良い接客を受けてとても気持ちよく食事が出来て、初めて、この旅で心からチップを差し上げたいと思った。

お勘定を終えてさりげなく置いて立ち上がると食器を下げに来たおばあちゃんが気づいて笑顔をくれた。いや~、当然ですよ。 はい。

お店から1分歩いてトラム乗り場に到着。テルミニ駅から一本路地裏というだけで、かなり暗く、観光客らしき人は皆無。十分注意しつつ臨戦態勢に突入。

こんな時間に乗る人はトラムチケットなんて持ってなかった。っていうか、売ってないし。当然と言わんばかりにみんなタダ乗り。俺らも普通にタダ乗りっす。わーいわーい。

10分ほど走って無事ホテル前に到着っ!!戻ってこれたぞ~。きょうは地方へのプチ旅で疲れたが、とても充実して最高だった。ああ、今日は熟睡できそう!!おやすみなさ~い。

お勧めレストラン サンティ(SANTI) テルミニ駅から徒歩3分
静まり返っているわけではなく、かといってワイワイざわついているという事も無いとても居心地の良い雰囲気のレストラン。しかもお値段がリーズナブル。ほんとにお勧めです。


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